冊封使 (さっぷうし)


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 琉球国王を冊封するために、明・清代の中国皇帝が派遣した勅使。琉球での滞在期間は4カ月から8カ月に及ぶ。正使と副使があり、最初の冊封である武寧王の時の正使は外交官の行人、尚巴志王の時の正使は中官、その後は正使が諫官系の給仕中、副使は行人が慣例化した。清朝になると、正副使とも翰林院から任命された(ただし副使は内閣中書舎人、工科給事中の場合も)。最後の尚泰まで22回派遣された。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)