闘牛 (とうぎゅう)


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 沖縄の闘牛の発祥を記録した文献は見当らず、自然発生的に起こったのではないかと思われる。琉球王朝時代から既に行われ、各間切に牛佐事がいて、鉦を叩き村々をふれ回って観客を集め、原っぱで牛と牛をケンカさせていた。闘牛場が摺鉢型にできたのは1885(明治18)年ごろで、このころ、試合の朝には青年たちが鉦や太鼓を鳴らし、ホラ貝を吹き鳴らし、目抜き通りを闘牛場までミチズネー(パレード)して気分を盛り上げる近代式の闘牛に形が整った。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)