FC琉球、J1へ一丸 12人加入し新体制発表 スローガンは「REVIVE」


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今季の新ユニホームが描かれたボードを掲げるFC琉球の樋口靖洋監督(前列左から4人目)と新加入の選手たち=16日、那覇市の県体協スポーツ会館

 サッカーJ2・FC琉球の2020シーズン新加入選手記者会見が16日、那覇市の県体育協会スポーツ会館で開かれた。新戦力12人と樋口靖洋監督、琉球フットボールクラブの倉林啓士郎会長、三上昴社長らが出席した。今季のスローガンはJ1昇格プレーオフ進出、首里城再建の願いを込め「REVIVE 琉球再興」に決まった。

 新しい選手はFW2人、MF4人、DF5人、GK1人。21~32歳までの選手が加わった。副社長兼スポーツダイレクターの廣﨑圭氏は「昨季は満足いかないシーズンを送り、悔しさを持って琉球でアピールしたいという選手たちだ」と語った。北朝鮮代表DFの李栄直(リ・ヨンジ)は「自分の価値、FC琉球の価値を上げるために来た」と意気込んだ。

 新ユニホームの発表も行われ、チームカラーのベンガラ色に琉球紅型、カモフラージュ・ダズル迷彩が所々に入っている。正面にはシンボルの首里城がデザインされた。倉林会長は「首里城復興の輪を県、日本、世界に広め、Jリーグを戦っていきたい」と語った。ユニホームの売り上げ金の10%は首里城再建支援金として寄付される。

 J2元年の昨季は好調なスタートを切ったが、けが人や移籍が相次いで失速。通算成績13勝10分け19敗、勝ち点49で22チーム中14位で終えた。今季の目標について、樋口監督は「得点は20%増の70、失点は30%減の56に抑えたい。勝ち点70を取れば、プレーオフが見えてくる」と語った。

 会見後、チームは那覇市奥武山にある護国神社に参り、今季の必勝祈願を行った。