【八重瀬】八重瀬町宜次の嘉数繁光さん(69)と妻の和子さん(66)宅の庭で、オオフトモモ(レンブ・沖縄ではデンブとも呼ばれる)の実がたわわに実を付けている。新型コロナウイルス禍で暗いニュースが続く中「こんなにいっぱい実を付けるとは、うれしいニュースだね」と2人は喜ぶ。
30年前、約50センチだったデンブの苗を繁光さんが庭に植えた。ぐんぐん成長し今では2階建ての自宅の屋上に届くほどで、高さは約6メートルまで育った。
この30年間で実を付けたことはほとんどなかったが、今年は6月ごろに白い花が咲いた後、数え切れないほどの実がなった。
30年で初の“豊作”に繁光さんは「2年前に半分くらい枝を切ったからかな」、和子さんは「今年は台風が来ないからかな」と分析した。
デンブの実は5センチほどの大きさで黄緑、白、ピンクと熟していく。梨に似た食感でさっぱりした味わいだ。冷やしそうめんのトッピングやサラダにして食べている。それでもあまりの実の多さに「友達にお裾分けしているよ」と笑った。