地域に愛され50年 3代目にバトンを託し建て替えへ


社会
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老朽化による取り壊しで、50年の歴史をいったん閉じる仲宗根ストアー=5日、本部町渡久地

 【本部】沖縄県本部町渡久地の町営市場近くで50年以上地元の商店として営業してきた「仲宗根ストアー」の建物が、老朽化に伴い建て替えられる。慣れ親しんだ歴史ある店舗だが、仮店舗へ移転し次第、取り壊し作業が始まる。2代目店主の仲宗根純子さんは「寂しい思いはあるが3代目に安心した環境でつなげたい」と話している。

 同店の看板娘で8年前に亡くなった良子さんから純子さんは店を引き継いだ。午前4時半に納品されるアチコーコー豆腐を皮切りに弁当やおかず、学校帰りの子どもたちのおやつまで、幅広い商品を取りそろえ地域から愛されてきた。雨漏りなどで何度も新築を考えたが、店のシンボルだったブーゲンビリアが2年前の台風で枯れてしまったため昨年取り壊しを決意した。

 3代目となる次男の康智さん(34)にバトンを託す純子さんは「地元の皆さんに支えられ営業を続けてこれた。感謝を忘れずこれからも頑張っていきたい」と抱負を述べた。

 営業時間は午前5時30分~午後8時(日曜は午前7時~午後6時まで)。問い合わせは仲宗根ストアー(電話)0980(47)2023。
 (喜納高宏通信員)