与那原大綱曳の衣装色鮮やか 支度衣装40着を展示


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準備を進める支度係の(左から)宮平友子さん、比嘉泰子さん、相羽としえさん=17日、与那原町与那原の与那原大綱曳倉庫

 【与那原】「第3回 与那原大綱曳 支度衣装展」(与那原大綱曳実行委員会主催)が30日から与那原町コミュニティーセンターで開催される。

 綱の上で歴史上の人物を演じ、勇壮ないでたちを見せる「支度」の色鮮やかな衣装40着が展示される。地域社会振興財団の補助を受けている。11月3日まで。

 440年以上の歴史を持つ与那原大綱曳の支度。町出身で、沖縄芝居の名作を残した名優・伊良波尹吉(いんきち)さん(1886~1951)が深く関わり、組踊の創始者・玉城朝薫五番の「執心鐘入」や「浦島太郎」などの作品をアレンジし、綱の上で上演されている。

 与那原大綱曳実行委員会支度係は伝統行事を支え、地域に貢献したとして第10回地域再生大賞の「優秀賞」を受賞している。支度係を担う町在住で琉球舞踊家の宮平友子さん(66)=玉城流七扇敏風会師範=は「鮮やかな支度衣装を見て、触れて、実感してほしい」と来場を呼び掛けた。

 入場料は大人300円。高校生以下は無料。着付け体験は1日30人限定で1500円。入場料は全額首里城再建へ寄付される。