手作りケーキで中3生徒20人にエール 大宜味村教委、修学旅行も中止だったけれど「千歩の道を」


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 【大宜味】大宜味村内の中学3年生を応援しようと、村教育委員会、民生・児童委員、村役場の住民福祉課が「輝く20人を応援する会」を結成、1月30日、大宜味中3年生20人へメッセージを添えた手作りケーキを贈呈した。

サプライズに喜ぶ大宜味中3年生ら=1月30日、大宜味中学校

 コロナ禍で中体連や修学旅行など思い出に残る行事が中止を余儀なくされた。一生懸命頑張っている生徒らを応援しようと村子どもの貧困対策支援員の島袋経子さんが発起人となり、昨年11月から関係機関へ協力を依頼し準備を進めた。民生・児童委員がチョコレートを用意、ケーキやゼリー、クッキー、手描きのネームカードはそれぞれ得意な人が受け持った。企画を聞いた住民から卵、沖縄セルラーアグリ&マルシェからイチゴの提供もあった。

 3年生には知らせずにサプライズで企画を進め、担任と連携。生徒が卒業文集作成で出校する1月30日の土曜日に実行した。生徒らは自分の名前と「一歩踏み出せば千歩の道になる」のメッセージが書かれたプレゼントをうれしそうに受け取った。

 島袋さんは「コロナ禍の中だからこそ地域の支え合いが必要だと思い、みんなへ声を掛けた。地域の一体感を感じることができた」と話した。

 中学3年の高江洲愛さんは「私たちのために時間を使ってくださった皆さんの思いを受け止め、全員高校合格を目指し頑張ります」と感謝の言葉を述べた。
 (安里郁江通信員)