待ってた!HY「スカイフェス」へ 子どもたちに夢を与えたい インタビュー㊤


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 うるま市与那城出身のバンドHYが企画する「HY SKY Fes 2020→2021&前夜祭」が11、12の両日、沖縄市の県総合運動公園多目的広場である。HYにフェスへの思いなどインタビューした。2回に分けて紹介する。 (聞き手・田中芳)

待望していた「スカイフェス」への思いを語る(左から)HYの許田信介、仲宗根泉、新里英之、名嘉俊=11月17日、北谷町(喜瀬守昭撮影)

 ―「スカイフェス」について。

 名嘉俊 子どもたちに好きなものや夢を見つけるきっかけになってほしいという思いでやってきた。今回3回目にしてHY以外に県外から一流のアーティストが沖縄に来て歌うのは一つ変化したこと。スケジュールの都合で出演できないアーティストもいたが、大好きで最高のアーティストたちが空に向かってみんなの前で歌うのを想像するとワクワクしている。

 もっと音楽に身近に触れてほしいと思いを込めて、楽器作りワークショップや、サンゴ染め体験、キャンドル作りなど親子で楽しめるワークショップもある

 新里英之 沖縄の残したい文化やエンターテインメントとかを地元、そして県外、世界に届けていきたいなという思いもある。地元で頑張っている若い学生たちにもステージに上がってもらったり、同じステージに立つことによって自信を持ってもらったり。地元で肝高の阿麻和利やエイサーを見ると本当にきらきらしていて、見ている自分たちも力やパワーをもらえる。こんなに素晴らしいものが地元にあるから、たくさんの人に同じ感動したものを見てもらいたい

 ―3度延期になったが、有観客のライブは久しぶりか。

 仲宗根泉 (コロナ禍の)1年半、フェスに出させてもらったことも何回かあった。こういう状況になってもみんなにオンラインでできるだけ音楽を届けていた。お客さんが入っているというのと、カメラの前で演奏するのとでは全然違うので、お客さんがいたら「うあ…」ってどきどきするのかな。みんなの顔を見れるから「わぁ~やっと会えたね」と緊張よりも楽しみの方が勝ちそうな気もする。早くみんなの前で演奏したい

 許田信介 前日の前夜祭にはHYがガラスの部分に絵を描いたランタンも置くなど演出する。HYでアコースティックライブを考えている。前夜祭に参加してくれた方には朝にヨガのプログラムもある。寒いと思うが、ぜひ温かい格好できてほしい。焼き芋やピザなどフードも充実している

 ―キャンプもできる。フェスの魅力は何か。

 名嘉 子どもたちを中心に1人でも参加できて、家族みんなでも来られるような、HYにしかできない沖縄県で唯一のフェスを目標にしたい

 世界一ごみが少ない、ごみが落ちていないクリーンなフェスを目指している。前夜祭、フェス当日、終わった次の日もお世話になった場所を掃除して帰る

 仲宗根 会場にある飾りは自分達でドラム缶など廃材をもらい、きれいに装飾して作り上げる。ちょっとした、HYのアーティスティックな空間にもなる。みんなでだしや麺も一から約2年かけて仕上げた沖縄そばもある。本当にすべて一緒にやる

 クリーン活動はコロナの制限で、一緒に活動ができる人数が限られているが、次回はボランティアの皆さんも、たくさん募集したい。クリーン活動も持続的に続けたい

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 フェスの入場料は税込み大人5558円、子ども2千円。小学生以下は保護者同伴で入場無料。キャンプサイト付き入場券は税込み9558円~。他出演アーティストはアカネキカク、大城美友、キック・ザ・カン・クルー、清水翔太、ファンキー加藤、MASA MAGIC。問い合わせはピーエムエージェンシー(電話)098(898)1331(平日月曜から木曜午前11時~午後2時)。