「御城印」沖縄の3グスクで 世界遺産の中城、新たに勝連・座喜味も


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(左から)勝連城跡、中城城跡、座喜味城跡の御城印

 【中部】本土で人気が高まっている、城の名が記された「御城印(ごじょういん)」。2020年に沖縄県内で初めて発行した世界遺産・中城城跡に続き、勝連城跡と座喜味城跡も発行している。発行元の中城村観光協会とうるま市観光物産協会、読谷村観光協会が6日、中城村護佐丸歴史資料図書館でアピールした。

 県内3グスクの御城印発行で、各グスク訪問などの相乗効果を狙う。それぞれA6はがきサイズで1枚税込み500円で販売する。昨年12月に横浜市で開催された城の祭典「お城EXPO2021」での先行販売などで、各グスクとも来場者から好評だったという。

御城印をPRするうるま市観光物産協会、中城村観光協会、読谷村観光協会の職員=6日、中城村護佐丸歴史資料図書館

 勝連の御城印は、浜比嘉島の月桃を使った紙を使っている。現代版組踊「肝高の阿麻和利」初代演出家の平田大一さんが文字を書き、背景は勝連城主・阿麻和利の冠などがデザインされた。城跡向かいの文化観光施設あまわりパークで12月から販売している。御城印を入れる御城印帳も税込み2750円で販売中。

 座喜味の御城印は村在住者向け公募71作品から、上原好美さんの字が選ばれた。読谷山花織などがデザインされた背景は、公募33作品から読谷高1年の比嘉慈乃さんの作品が使われた。月桃紙で販売は3月ごろ、世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアムで予定している。御城印帳も作成を計画中だ。

 中城の御城印は琉球紙の一つ「三椏(みつまた)紙」で、中城城跡や村観光協会で販売している。御城印帳も税込み2750円で取り扱っている。

 問い合わせは各協会。中城(電話)098(975)5309、うるま(電話)098(989)1148、読谷(電話)098(958)6494。
 (金良孝矢)