ピンクの巨大ドラゴン出現! 高さ13メートル、アパートに壁画 「絵や色が持つエネルギー感じて」 沖縄・浦添市


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完成したドラゴンの壁画(瑞慶山成人さん提供)

 【浦添】沖縄県浦添市宮城にあるアパートに、このほど高さ約13メートル、幅約6メートルの巨大な壁画が完成した。描かれているのは、ウッドベースを弾き鳴らすチャーミングなピンクのドラゴンだ。アパートの大家・翁長りえさんが豊見城市にあるデザイン事務所「デコール」の瑞慶山成人さん、南風亜矢子さん夫妻に依頼し、完成した。翁長さんは壁画を描いた理由を「そこに余白があったから」とあっけらかんと話す。

 壁画は大宮公園から一望できる。そこで遊んでいた子どもたちが新型コロナウイルスの影響で家にこもりがちになっていることが気になり、「明るい気持ちになれるような絵にしてほしい」と依頼。南風さんは翁長さんが好きだというロカビリーや明るい人柄にインスピレーションを受けてデザインを手掛けたという。南風さんは「てだこの街に明るい音楽を鳴らして、幸せを運んで来てくれるようなイメージの絵にした。将来は待ち合わせ場所など、ここを象徴するような場所になってほしい」と思いを語る。

 制作を担当した瑞慶山さんは「今はまだ目新しいけど、ちょっとずつ地域に溶け込んで、そこにあるのが当たり前みたいになっていくと思う。10年後やさらにその先、地域でどうなっていくのか楽しみ」と語った。

 翁長さんは「絵や明るい色が持つエネルギーを感じてほしい。皆を見守ってくれているドラゴンがわくわくした気持ちにさせてくれるはず」と笑顔を見せた。
 (嶋岡すみれ)