幻想的な「サンゴ産卵」一斉に確認 美ら海水族館の水槽内 今月15日まで「サンゴ繁殖展」 沖縄・本部町


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5月29日に美ら海水族館で確認されたサンゴの一斉産卵の様子(提供・国営沖縄記念公園)

 【本部】沖縄県本部町の沖縄美ら海水族館で5月29日、サンゴが一斉に産卵する様子が確認された。水族館にある「サンゴの海」の水槽内では、卵と精子が入ったカプセル「バンドル」が放出され、水面をピンク色に染める幻想的な情景が浮かび上がった。

 沖縄近海で、サンゴは5~6月にかけて産卵する。同水族館によると、水槽は近接する海とつながっており、大潮と重なったこの日に、自然のサンゴと同じタイミングで産卵があったとみられる。29日は飼育スタッフが一部のサンゴで産卵の兆候を確認。その1時間半後の午後10時ごろにコエダミドリイシやハイスギミドリイシなど、水槽内のほとんどのサンゴで産卵が始まった。

 15日まで、水族館で開催している「サンゴ繁殖展」で卵が幼生になった様子を見ることができる。
 (池田哲平)