名護・東江中34期生、光文字つなぐ 地域の支えに感謝


この記事を書いた人 田盛 良一
光文字の点灯を喜ぶ東江中34期卒業生と新光文字実行委員会の金城和人実行委員長(右から2人目)ら=10日午後6時すぎ、名護市

 【名護】昨年で終わる方向だった名護市銭ケ森に漢字一文字を飾る「光文字」が10日、新成人らの手によってことしもともされた。寄付金集めから新成人で行う新体制での“新光文字”のスタート。地域の人たちの支えに感謝を示し、市東江の銭ケ森には「支」の文字が輝いた。点灯は1月末まで予定している。

 光文字はこれまで新成人と地域の有志を中心に実施してきたが、20年の節目の昨年に終了した。その後、新成人となる東江中34期卒業生で立ち上げた実行委員会を中心に引き継ぎ、継続するための活動を始めた。
 組織づくりから寄付金集め、電灯設置のための草刈り作業など実行委員を中心に地域の力を借りながら活動。寄付金は企業回りや募金箱設置、FMやんばるでのキャンペーンで集め、12月末に目標額の約60万円を達成した。
 カウントダウンで明かりがともると、点灯式に集まった東江中卒業生らは歓声を上げた。実行委員長の金城和人さん(20)は光を見て「きれい」と笑顔。「20年で終わらせるのはもったいないと思い立ち上げた。協力してくれた名護市の皆さんのおかげでできた」と振り返り、「今後は市内の新成人にももっと広げて後輩にもつなげていきたい」と抱負を語った。