「沖縄 楽しかった」 越冬ゾウのトンサイとブントーン、福島へ こどもの国


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福島に戻るゾウのトンサイとブントーンに「バイバイ」と手を振る子どもたち=11日、沖縄市胡屋の沖縄こどもの国

 【沖縄】東北サファリパーク(福島県二本松市)から越冬に来ていたゾウのトンサイとブントーンへの感謝の会が11日、沖縄市胡屋の沖縄こどもの国で開かれた。13日に福島に戻り、夏にはラオスに帰国する。子どもたちが「バイバイ」と話し掛けると、2頭のゾウは果物や野菜でできた特製ケーキを勢いよく平らげた。

 2頭は震災後の2012年に被災地支援のために東北サファリパークが借り受けた。14年から冬の約3カ月間を毎年こどもの国で過ごし、4年間で約2万人と触れ合った。

 高田勝園長と来場者が声をそろえてラオス語で「コプチャイライライ」(ありがとう)と言うと、ゾウたちは鼻を高く伸ばして応じた。ラオス出身のゾウ使いチュン・トンマニさん(36)は「いつもゾウさんに会いに来てくれてありがとう」と笑顔で話した。

 ケーキを食べる様子を間近で見た与儀煌翔君(6)=読谷村=は「あっという間にいっぱい食べていた」と目を丸くした。