豊穣願い 仮装行列 波照間島でムシャーマ


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公民館広場から集落に戻るミチサネを率いる西組のミルク=24日、竹富町波照間島

 【波照間島=竹富】旧盆中日の24日、竹富町波照間島で祖先を供養し、豊作・豊漁や無病息災を願う伝統行事「ムシャーマ」が行われた。旗頭とミルク(弥勒)を先頭にした仮装行列「ミチサネ」で、公民館広場に集結した住民や島出身者らが伝統の演舞や舞台芸能を披露し、島の繁栄を祈願した。

 ミチサネは集落で分けられた西組、東組、前組の順番で行われ、棒や獅子舞などを披露する老若男女が列になって集落内を練り歩いた。祭りの締めくくりで、住民らはミチサネで各集落に戻った。公民館広場ではボー(棒術)やテーク(太鼓)の演舞や、公民館役員を中心に歌いながら輪になって回るニンブチャー(念仏踊り)がささげられた。多彩な舞台芸能や獅子舞なども披露し、島の豊穣(ほうじょう)を願った。

 しけやエンジントラブルの影響でフェリーを除く午前中の船便が欠航したため観光客は少なかったものの、島最大の行事には約200人が出演。島は祭り一色に染まった。