イルカの赤ちゃんが生まれたよ ママと一緒にすいすい もとぶ元気村


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母親のシュガーと寄り添って泳ぐ赤ちゃんイルカ=1日、本部町のもとぶ元気村

 【本部】沖縄県本部町の「もとぶ元気村」で6月19日、バンドウイルカの赤ちゃんが自然交配で誕生した。自然交配による出産成功は同施設で4頭目。誕生時の体重は25キロで、これまでの赤ちゃんより5キロほど大きく元気いっぱい。1日は母親「シュガー」と寄り添ってプールを泳ぎ回り、ジャンプを繰り返すなど、やんちゃな姿を見せていた。

 運営するオキナワマリンリサーチセンターによると、自然の条件に近づけるため雄と雌を分けて飼育し交配期間を割り出している。技術が向上し、ここ数年は年1~2頭のペースで生まれているという。今回の赤ちゃんは、昨年6月にシュガーと雄の「ニヌファ」を交配させ、予定日を11日過ぎて生まれた。

 飼育員の來山大貴さん(38)は「6月上旬に出産の兆候が出たが生まれず、やきもきした。今後も油断できないが、この調子で順調に育ってほしい」と願った。

 赤ちゃんは屋外プールで飼育されており、順調にいくと間もなく「触れ合いコース」デビューに向けて人間に慣れる訓練が始まるという。名前は公募も含めて検討中。