躍動10代 中高生演劇「クロックワークワールド」


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演劇「クロックワークワールド」に関わる高校生、中学生たち=23日、浦添工業高校

 中学生と高校生が企画から演出、役者、裏方まで全てを手掛ける演劇「クロックワークワールド」が29日、那覇市の県男女共同参画センターてぃるるで上演される。部活やプロが演出・制作する舞台ではなく、中高生だけで演劇をつくるのは珍しい。那覇市や中部の5高校1中学から21人が参加し「中高生の可能性を知ってほしい」と意気込んでいる。

 中心は那覇国際高校2年の平安咲貴さんと浦添工業高校2年の新垣七奈さん。昨年夏に演劇部の合同練習で知り合い「中高生だけでやってみたい」と意気投合した。昨年12月、公演に向けて団体を立ち上げ、毎日のように稽古している。
 脚本と演出は平安さんが手掛ける。やりたいことを否定され、自殺を試みた後に、何でも思い通りになる「夢の世界」に迷い込む少女の物語だ。本来は若者が可能性を秘めていることを逆説的に描く。平安さんは「中高生の可能性を大人にも同じ世代にも感じてほしい」と話した。主演する新垣さんは「好きな(ことができる)場所を自分たちでつくる。プロ顔負けのことをやりたい」と目を輝かせた。午後2時と午後7時の2回公演。前売り券は大人千円、子ども500円。問い合わせはcww2014329@yahoo.co.jp