公共交通利用に商品券 県、来月下旬めどに促進事業


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 県は4月から、バスやモノレール、タクシーを一定の回数利用した新規利用者に特典付きの商品券を販売し、常時利用する人には利用回数に応じて商品券を支給する事業を始める。国の経済対策関連事業を活用するもので、公共交通の利用促進を図る。4月下旬をめどに開始する見込み。

 事業内容は謝花喜一郎企画部長が6日の県議会予算特別委員会で説明した。新規利用者や利用が少ない人向けの「プレミアム付き商品券」は、数回以上の利用を条件に1万2千円分の商品券を1万円で販売する計画。販売は2回まで。
 一方、通勤や通学などで公共交通機関を常時利用している人には、モノレールやバスのIC乗車券「OKICA(オキカ)」にチャージ(入金)した金額に対し、通勤者には15%分、通学者には25%分の商品券を千円単位で支給する。
 例えば1万円分を入金した場合には、千円分の商品券を支給し、残り500円分は次回の支給分へ持ち越す。支給の対象とする利用回数は当初、1カ月に42回を想定したが、減らす方向で調整する。定めた利用回数を満たせば毎月支給する。県交通政策課は「公共交通を利用しない人が乗るきっかけになれば」と話しており、消費拡大などの経済活性化の効果にも期待している。