魚は地熱で暖かい海底に


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特大91・3センチメートルのウムナガーを釣った田代さん

 陸はめっきり春めいてきたが海はまだまだ冬。一年を通じて最も水温が低い季節である。寒さに強いチヌ、グレ、イカなど一部の魚を除いて多くの魚は動き回らず食欲も落ちるので冬の釣りは工夫が必要だ。
 快晴の21日、海中道路から平安座島周辺には多くのカップルやファミリーが釣りを楽しんでいたが、半数以上はボーズ(釣果ゼロ)。

『冬のファミリーフィッシングワンポイントアドバイス』
(1)冬は思い切りハリスを細くする。比嘉港でカゴ釣りをしていたカップルは3号のハリスを使っていた。冬は1・5号と細くしないと食いは悪い。ウキ釣りでも夏の2号を1号と細く、打ち込みでも5号を2号以下と細くし、ハリも小さく、オモリも軽くする程よく釣れる。980円の細いサオに0・3号の超細サビキで防波堤の岸壁に仕掛けを垂らして子供が3センチメートル位の赤ちゃん魚を入れ食いさせていた。冬は糸を切られる心配より食わせる心配をする。
(2)冬は水路のような深い所を狙い、エサは海底に着くようにして釣る。地熱で海底は暖かいので魚が集まる。21日午後、嘉手納町から来たと言う新城彩、奥間綾乃、金城サヤさんと子供2人、細い仕掛けで打ち込んでサヨリ、イシミーバイ、トラギスにタマンの子供4匹の釣果、1人以外は釣りが初めてだと言う。
『平安座島周辺の狙い所。車横づけファミリー向きの防波堤が多いが特別のお薦めポイントの紹介』(地図参照)
(イ)水路中央付近、排水溝が流れ込む付近ウキ釣りで中型チヌ、ガーラなどが釣れる。
(ロ)旧桃原漁港(水路)の船上げ場のスロープに魚が集まっている。ウキ釣りなど。
(ハ)長い直線道路の防波堤外側、夜釣りのタマンポイント。
(ニ)平安座漁港内、カニの釣り場。
(ホ)ビーチ右側防波堤先端。
(ヘ)知られざるマル秘ポイント養殖場の向こう側(少し歩く)
『各地の釣果』
◎三週連続屋我地で50センチメートル級チヌを釣った津波英利さん。13日に実施したシーガーカップチヌ部門2位入賞の津波さん。5日の54・2センチメートルに続いて20日55・7、55・5、48・4センチメートルのチヌ。コツは夜釣りで15分置きに仕掛けを上げて空釣りを防止の攻めの釣り、ハリス8号、チヌバリ10号、活エビのエサ、使用サオ3本(シーランド名護)。
◎本部イカダで深夜の大型カーエー43・4、40・2センチメートル。9日、崎山郁夫さんの釣果。(シーランド南風原)
◎安田海岸で54・4センチメートルのアーガイなど名嘉山悟さん。20日岩場から20メートルほど遠投フカセ釣りでの釣果。(つりぐのおさる)
◎久米島沖船釣りで91・3センチメートル、9キロの特大ウムナガー(顔が長いタマンの仲間)21日、田代恵章さんの釣果。(シーランド南風原)