The Red Blow / 海外のステージ目指す高校生バンド


社会
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現役高校生バンド「The Red Blow」。7月5日に那覇市牧志のライブハウスOutputで行われた「男魂Vol.7」に出演し、実力派のバンドが集う中、引けを取らない演奏で会場を沸かせた。

3月にベースメンバーが脱退し、現在のメンバーはしゅんた(ギターボーカル)、そら(ドラム)の2人。浦添市内の別の高校にそれぞれ通う3年生だ。

「男魂Vol.7」で演奏する「The Red Blow」のギター・ボーカルのしゅんた(右)とドラムのそら(中央)、サポートに入るベースのほしたい=7月5日、那覇市牧志のライブハウスOutput(提供)

2015年に「The Red Blow」を結成し、今年で5周年を迎える。結成当時の中学1年生の時、しゅんたは同級生の1人と組んだ。2年生になり、そらが加わった。しゅんたは小学3年生からギターを弾いていたが、そらはバンドに入ってからドラムを始めた。そらは「憧れがあってドラムを始めたが、最初は全然できなかった」と当時を振り返る。

当初は有名な曲をカバーして歌っていたが、高校生になり、しゅんたが作詞作曲したオリジナル曲を歌い始めた。昨年10月には、ギター担当が活動を休止することになったのをきっかけに、今までの音楽を作品にまとめた初シングル「room」を発売した。
しゅんたは「この作品を機にギターをかき鳴らす音楽から空白を生かす音楽に変わっていった」と語る。

2人の予定が合わずなかなかライブには参加できなかったが、Outputの上江洲修店長に声を掛けられた「男魂Vol.7」に出演したことで自信が付いたという。しゅんたは「今までは同年代の前で演奏することが多かった。今回のライブで憧れのバンドと共演でき、やってきたことが認められたような感じがした」と語る。

今後は活動をいったん休止し、それぞれが目指す進路に向けて活動を集中させる2人。しゅんたは「将来的にはアジアやアメリカ、イギリスなど海外でライブをしてみたい」とはにかみ、そらは「これまでずっとしゅんたの後に付いてきた。支えになりながら、ドラムの一音一音をきれいに奏でたい」と前を見据えた。

(青山香歩)
<毎月第3火曜日掲載>

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(2020年8月18日 琉球新報掲載)