沖縄生まれのよしもと芸人とアニメ界の大御所がタッグを組み、上京生活のカルチャーショックを四コマ漫画で表現!

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4月9日より、浦添市出身の吉本芸人・宮川たま子さん原作の漫画「東京ざっ荘物語」が、「琉球新報Style」で連載が始まります!当作は上京したウチナーンチュの女の子が、暮らしの中で感じたカルチャーショックをコミカルに描く四コマ漫画。描画を担当するのは、「宇宙戦艦ヤマト」「デビルマン」「マジンガーZ」といったアニメーションの作画・演出監督を務めたしらとたけしさん。親子ほどの年の差が離れた二人が、なぜタッグを組んで漫画を描き続けているのでしょうか。出会いの経緯、沖縄への印象、連載に込めた思いを聞きました。

◇聞き手 野添侑麻(琉球新報Style編集部)


宮川たま子さん(左)と、しらとたけしさん(右)。お互いのジャンルを超えて意気投合した二人は、「沖縄」をテーマに創作活動を重ねてきました。

「お笑い」と「漫画」に通じるもの

―自己紹介をお願いします。

宮:宮川たま子です。芸人をやっています。沖縄県浦添市出身の40歳。芸歴は20年になりました。「宮川大助・花子」が師匠にあたるので、芸名は宮川を名乗っていますが、本名はどこにでもあるウチナー姓です(笑)。

し:しらとたけしと申します。アニメーションの作画・演出の監督を務めています。東京出身の75歳です。


―「芸人」と「アニメ監督」という肩書の違うお二人ですが、出会いの経緯は何だったのでしょうか。

し:3年前に、共通の友人が開催した飲み会で知り合いました。1時間以上遅れたウチナータイムでやってきた女の子が宮川さんだった(笑)。たまたま同じ沿線に住んでいて、帰りながら話していると、お笑いのショートコントと四コマ漫画の形式が似ていることに気づいて、意気投合したんですよ。「何か一緒にやれるんじゃないか」ってことで、とんとん拍子に一緒に制作を始めることになったんです。

宮:今までに与那原町や浦添市の広報誌、雑誌などに作品を掲載させていただきました。


―二人の制作工程について、詳しくお聞かせください。どのような流れで作品は作られているのでしょうか。

し:僕は昔から日課として、近所のカフェで絵コンテ※1を書いています。そこに宮川さんは新ネタができると顔を出しに来て、そのままネタ合わせと制作が始まります。

宮:最初のうちはしらとさんに任せっきりだったんですが、私も何か役に立ちたいと思ってパソコンを引っ張り出してきて、色塗りやセリフ入れを担当しています!漫画を作るなんて、今までやったことのないことだし、発見が多くて楽しいですね。影や光の入れ方までマスターしました(笑)。


今回は沖縄と東京をつないでオンラインインタビュー形式を取らせていただきました。

―まさに二人の共同作業によって作られているんですね!今回琉球新報Styleで連載が始まる「東京ざっ荘物語」が誕生した経緯についてお聞かせください。

宮:この作品は私の体験が基になっています。芸人になりたいと沖縄から飛び出し、大阪と東京にそれぞれ10年ずつ住みましたが、沖縄の生活とは何もかも違ってビックリしたんですよ。しゃべり言葉はもちろん、歩く速さや街の景色も、大阪だと話の最後にオチを求められたり(笑)。そんな私の20年間の経験を面白おかしく伝えたいなという気持ちが込められています。

し:僕はずっと東京で育っているので、まさかと思うことがネタになるから面白くってしょうがない(笑)。何でもないことが沖縄の人からはこう見えているのかと気づかされ、新鮮です。


―しらとさんは、これまで沖縄にいらっしゃったことはありますか?

し:僕は宮川さんと一緒にやる前から、「沖縄ラフ&ピース専門学校」で講師を担当したり、何かと沖縄には縁があるなと感じていました。また、北部の方にいった時にとても印象に残っている景色があります。そこで暮らす方々がとても開放的で、各々が好きなことを好きなようにやっていて、暮らしを楽しんでいるように感じたんです。また、沖縄の現実的な部分を見ると、離婚率や失業率の高さが問題になっていることも認識しています。僕としてはそういった部分も含めて、沖縄をテーマに作品を作ってみたいと思っています。


―しらと先生が描く沖縄。ぜひ読んでみたいです。それでは最後に連載に対する意気込みをお願いします!

宮:実は、新聞社のコンテンツで四コマ漫画を掲載するのは、二人の目標でした。今回琉球新報Styleで連載が始まるのを本当に嬉しく思っています!上京したウチナーンチュの女の子の視点を描いた作品ということで、この春に新生活のために沖縄から旅立った全ての人にも元気とエールを与えられる作品になっていると思います。カルチャーショックを笑いに変えて、沖縄の人たちに愛される作品になるよう育てていきます!

し:ぜひ絵に注目して読んでほしいと思っています。この作品は、かなり隅々まで書き込んでいます。今後は長編漫画にも取り組みたい気持ちがあるので、細かい部分も妥協せずにやっています。毎週金曜日に琉球新報Styleで掲載予定の「東京ざっ荘物語」、お楽しみください。



【読者プレゼント】
宮川たま子さん、しらとたけしさんの直筆サイン・イラスト色紙を読者の方1名にプレゼントします。住所、氏名、年齢、電話番号を書いて、style@ryukyushimpo.co.jpへ送ってください。件名は「色紙プレゼント」。締め切りは4月25日(日)必着です。


※1 絵コンテ…漫画、映画、アニメ、テレビドラマ、CM、ミュージックビデオなどの映像作品の撮影前に用意されるイラストによる表。イメージを具現化するための設計図にあたるもの。

聞き手・野添侑麻(のぞえ・ゆうま)
2019年琉球新報社入社。音楽とJリーグと別府温泉を愛する。18歳から県外でロックフェス企画制作を始め、今は沖縄にて音楽と関わる日々。大好きなカルチャーを作る人たちを発信できるきっかけになれるよう日々模索中。



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