ここ数年、全国各地で、その土地の個性を生かした「クラフトコーラ」作りが盛り上がっているそうですね。県産のクラフトコーラもあるそうなので、調べてください!
(うるま市 マスオデラックス)
クラフトコーラとは、作り手が自由に作るコーラのこと。調べてみると、沖縄にも県産クラフトコーラ、ありました! さっそく試飲、じゃなかった調査に行ってみましょう♪
薬膳コーラ!?
まず最初に訪れたのは、うるま市江洲の「おきなわ薬膳美人」。薬膳やオーガニック食材を扱うお店です。
えっ、コーラなのに薬膳!?と思ったあなた。おきなわ薬膳美人のコーラ「モモト」は、薬膳コーラなんです!
代表の田本ひとみさんは、国際中医薬膳師・調理師。新しい沖縄の食の創造をテーマに活動している沖縄市のRYUQ’S(リュークス)に声を掛けられ、共同開発。その中で、クラフトコーラの魅力に気付かされたといいます。
スパイスやハーブを煮込んで作るクラフトコーラ。田本さんの、中医薬膳師としてのスパイスやハーブの知識が生かされたというわけですね。
「多良間島産の黒糖、シナモン、クローブ、カルダモンなどを使っています」。薬膳では、黒糖は体の巡りをよくするとされる食材。さらに疲労回復、リラックス効果のあるスパイスをブレンドしているので、薬膳コーラの名前の通り、飲むと健康になれそうですね。すべて天然素材、無添加なのも特徴です。
「スパイスの風味が鼻に抜けるような感じを大切にしました」。試飲すると、豊かな香り、ほのかな余韻に心地よさを感じました!
販売はコーラシロップの形。好みに合わせて、炭酸水やミルクなどで3倍ほどに割って飲みます。ミルクで割ると、インドのスパイスティー・チャイのような味わいに。ヨーグルトやアイスクリームにかけたり、冬場はなんとホットでもおいしくいただけるそうです。
青いコーラ!?
調査員が次に向かったのは、南城市知念。健康食品製造・販売を手掛ける農業生産法人 株式会社仲善を訪ねました。
こちらのクラフトコーラは…なんと、青いコーラ!
論より証拠ということで、まずは試飲させてもらうことに。グラスに注がれたコーラシロップは、深い藍色。なかなかインパクトがあります!
コーラシロップを炭酸水で3倍に割ると…。沖縄の海を思わせるコバルトブルーに! うーん、美しい…。なお、レモンを搾ると紫色に変化するそう。
この色の秘密は、バタフライピー。マメ科の植物で、鮮やかな藍色の花の天然の色素で、コーラシロップを着色しています。バタフライピーには抗酸化作用を持つポリフェノール「アントシアニン」が含まれ、目や美容にもいいそうですよ。
「仲善では沖縄の青を思わせるバタフライピーに注目し、お茶やシロップなどの商品を作ってきました」と常務取締役の宮城直樹さん。商品の幅をもっと広げようと、青いクラフトコーラ作りに乗り出したそう。
地元・南城市内で製造することにもこだわり、仲善が調達した原料を、市内の楽ワーク福祉作業所で加工しているとのこと。いわゆる農福連携で、地元愛を感じます。
味付けは、ジンジャーやシナモンに島唐辛子やシークヮーサー果皮、フィファチなどといった天然の県産素材を加え、甘さとスパイシーさが調和する風味です。
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今回ご紹介した県産クラフトコーラは、かき氷などにかけるなど、自由な楽しみ方もできるとか。あらたな県産品として全国にも広まってほしいと願う調査員でした。
~問い合わせ~
おきなわ薬膳美人
TEL 098(959)3633
仲善
TEL 098(949)1188
(2022年8月25日 週刊レキオ掲載)