
みなさん、性教育って知ってますか?
知ってるも何も学校で習ったじゃん?って思う方も多いでしょうか。
私は、小学校で性教育を受けた記憶はあるけど、何だか恥ずかしかったし、それが自分に
とって大切かどうかの認識って全くありませんでした。
ある助産師さんから「性の目覚めは2~3歳からだよ」と聞き、え!そうなの!!とビックリ。
そういえば、うちの子も2歳頃からお風呂で自分のおへそを気にしているし、身体のパーツの名前も覚えて話すようになってきた。
3歳の娘を持つ親として、どう関わるべきなんだろうと思い始めました…。

性教育と言ってもいわゆる教科書に載っている性についての話をするのは、まだまだ先。幼児期の性教育は、自分の身体について、"大切なんだよ"と学んでいくのが第一歩、なのだそうです。
今回は、そんな3歳娘と母の性に関する体験記です!
"いやな時はNOといっていい"
きっかけは娘が同じアパートの小学生の子たちと遊んでいた時。
お兄ちゃんお姉ちゃんは、みんな優しい子たちで娘のこともよく気にかけて遊んでくれていました

その中に1人ちょっと気分屋な男の子がいて、娘はあまり懐いていませんでした。
その子がある時を境に、
「(娘)ちゃんかわいい~!」
「抱っこしたいー!」
とものすごく愛情表現をしてくれるようになったのです。
末っ子で下の子への関わり方が苦手だったその子が、お兄ちゃんの顔になって優しくしてくれる姿が私は何だか嬉しくて。
娘に「抱っこしてもらったらー♡」
と促してみました。
照れながらも一生懸命に抱っこしようと娘を持ち上げるお兄ちゃん。
・・・あ。
しまった。
娘の顔を見て、一気に冷や汗が出てきました。
娘が無表情で目を閉じている。
心を閉ざして、嫌なことをやり過ごす時の顔…
やってしまった…!
そうだ、別に娘はお兄ちゃん達と一緒に遊びたいだけで、スキンシップしたいわけじゃない。
誰にでも抱っこして欲しいなんてわけないのに。
あろう事か私が勧めてしまって、抱っこされざるを得ない状況をつくるなんて…!
その場は、抱っこ怖かったみたいだねー。と退散しました。
性教育の予備知識はあったのに…。
“嫌なことをNOと言う” ことは、自分を守るためには大切なこと。
先輩ママが言っていた。

知っているのと、実際にやるのは、ちょっと違うよ!
ということ実感した瞬間でした。
我が子のことになると、いろんな感情や状況が入り混じり冷静でいられない場合もあるんだな、と。
猛烈に反省して、その夜は娘にごめんね、と伝えました。
それからは、時々お風呂の時に、娘のことが大好きで「抱っこしたい」とか「触りたい」って言われても、嫌な時は「いやだよ」って言っていいんだよ、と伝えるようにしています。
それから、何日か経った日のこと。
親戚で集まり、みんなでワイワイ楽しんでいた時。
お姉ちゃん達に「抱っこしていいー?」と聞かれて、
手に持っていたオモチャをほい、とお姉ちゃんに渡して、その場を立ち去った娘。
まるで、これで我慢しときな!
とでも言うように。
驚きました。
お姉ちゃん達にはごめんねーと思いましたが、
抱っこはいやだ!と自分の意思表示をためらわずにした娘は、あっぱれでした。
娘は、お姉ちゃん達が嫌いなわけではなく、
好きなんだけど、抱っこしてもらうには打ち解ける時間がなかったんだと思います。
もしくは対等に友達関係と思っていたのかも。
ここからは一般的なリスクの話。
幼少期の性被害の多くは近親者から、という事実があります。
全員気をつけろ、という意味ではなく。
何かあった時に自分を守る意識を育てておくのが大事ということ。
まだ状況を全て理解できない子どもに伝えられることは、
“自分の身体はとても大切で守られるべきもの”
“いやな時はNOと言っていいんだよ”
ということ。
これはある看護師さんに教えてもらったことです。
子どもが身体や心を認められていると感じることは自分を大切に思うことに繋がる。
性教育の根本にあるのは、どんなあなたも愛しているよ ということ。
(その2に続く…)

(えくぼママライター・えりママ)
☆ プロフィル ☆
関西在住。夫と沖縄生まれの娘と愛猫の3人+1匹暮らし。
東京→イギリス→沖縄→関西とあちこち移り住んでいる。
旅や新しい出会い異文化交流が大好き。
夢は親子留学!
現在はSNS等で、たいようのえくぼの活動に携わっている。
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