野村義男さん、半年に一回は来沖!? 沖縄を好きな理由とは


この記事を書いた人 Avatar photo 饒波 貴子

1979年にドラマデビュー、83年に結成したロックバンド「The Good-Bye(ザ・グッバイ)」の活動を継続しながら、個人名義でも多くのアルバムをリリース。またギタリストとして多数のユニットにも参加している野村義男さんが1月に来沖。盟友・近藤真彦さんと共に沖縄市でライブを開催しました。沖縄が大好きでプライベートを含めると数えきれないくらい来ているようで、どんなところが好きなのか? また、約50年来の付き合いになる近藤さんとのツアーについて聞いてみました。

※取材日:2023年1月21日

聞き手:饒波貴子(フリーライター)

親しみやすい笑顔で、デビュー当時から「ヨッちゃん」と呼ばれている野村義男さん。トップアイドルとして活躍し、現在は日本を代表するギタリストの一人です。

マッチは気を使わない親友

―ようこそ沖縄にいらっしゃいました! 「MasahikoとYoshio Live Tour」のスケジュールに沖縄が入り、「野村義男さんと近藤真彦さんが一緒に来るんだ」と楽しみにしていました。お二人の名前を付けたライブで全国を回るのは、どんな気持ちですか?

「マッチくんと一緒にツアー!」という改めた思いはないんですよ。近藤真彦のバンドに以前いましたし、ゲストとしてライブに出演したこともあります。なのでいつも通りの普通の感覚。今回は福岡・大阪・名古屋・沖縄・札幌・仙台、最後が東京という日程です。

―今回のツアー、自分の見せ場はどこだと思っていますか?

特に見せ場はなくて、僕はしゃべっているだけです(笑)。

―近藤さんは「ヨッちゃんに歌わせたい」と話していたので、実際に見たら野村さんの見せ場がたっぷりありそうです。知り合って長い近藤さんとのツアーは、とても自然な感覚なんですね。仕事仲間で親友、という関係なのでしょうか?

小学生のころに知って中学生の時から一緒に仕事をしている、50年弱の知り合いです。仕事仲間という意識は最初からなくて、そのまま今日まで来ちゃった感覚。気を使うこともないですし、ライブをやるからと改めて打ち合わせすることもないんです。

―今回のライブは「ミュージックタウン音市場」ですが、リハーサルを終えていかがでしたか?

前から知っている会場でしたが、入ったのは初めて。とても良いホールですね。お客さんが入って本番を迎えるのが楽しみです。外に出て周辺をウロウロしたいですが、時間がなくてまだできていません。

―チケットは2日とも完売で当日券なし。沖縄のファンが待っていたのだと思います。

うれしいですよね。マッチくんのライブは久しぶりだと聞きました。

―確かデビュー30周年の時にいらっしゃったので、10数年ぶり。こういうライブハウス的な会場は初めてだと思います。なので待ち遠しく感じている方は多く、野村さんが一緒なのは夢のようです!

どうなんですかね~!? そう思っていただいていたら、とてもうれしいです。

気が付くと行きたくなる沖縄

―野村さんにとっての沖縄とは!? プライベートでよく来ていて友達もいるそうですが、たまに行きたいと思う場所ですか?

たまに来たいのではなく、いつでも来たい場所。半年に一回は来ているので、しょっちゅういますよ。だから沖縄に行って何かするぞというよりは、「やった~、また来られた!」です。いろんなところをウロウロするのが好きだし。ずっとお散歩しています。

―好きな沖縄料理を教えてください。

全部食べられるんじゃないかな~と思いましたが、食べられないのはニンジンしりしり。ニンジンが好きじゃないんです。それ以外はほとんど食べられます。特別これが好きというより、沖縄料理は全般的に好きですね。

―泡盛は飲みますか?

お酒を飲む時は基本的にウイスキー。ジャックダニエルを水割りで飲みます。ジャックしか飲まないつもりの中、泡盛は飲むんですよ。だから僕が飲むお酒はジャックと泡盛だけ。東京でも沖縄料理屋さんで泡盛のボトルを入れて飲んでいて、ザンクロ(残波ブラック)とまさひろが好きです。

―決まったウイスキーしか飲まない野村さんが、泡盛を飲むとは! 誇らしく感じました。野村さんはいつも身近に沖縄を感じているのですね。

はい。すごく好きなんです。

―最近ハマっていることといえば配信系ですか? インスタグラムとツイキャス、どちらが中心ですか?

どっちもです。でもハマっている訳ではなく、単なる日課の1つです。生配信は、見てくれる人の反応がすぐに来る面白さがあるんでしょうね。昨日沖縄に来て、今日の夕方までに3回配信しています。

―そんなに楽しいんですね! ここ歩いています、というのを中継している感じですか?

やってみると分かりますよ。何ていうこともなく、普通に歩いたりホテルの部屋から配信したり。

―コロナ禍で配信を始めたんでしたね。時間の使い方など大分変わったのではないでしょうか。

お店とかで飲めなくなり、一人での家飲みはつまらない。「だったら一緒に飲む人いるかな!?」と思って始めた感じで、それだけのことなんです。そしたら人数が結構増えてくれて、楽しい家飲みを一つ覚えたなと思っています。みなさんから来るメッセージが流れるように届いて、楽しいですよ。

―配信は引き続き楽しみにしていますし、ライブも規制がゆるくなった状況に合わせながら、沖縄での開催も今後もお願いします。

沖縄の友達、David Ralston(デビッド・ラルストン)とは、昨夜那覇の民謡酒場でセッションしたんですよ。そこには飲みに行ったんですけど、三線奏者の川門正彦(かわじょう・まさひこ)さんがいらっしゃって、三線を弾いてもらったら名手だけあって本当に素晴らしい演奏。お礼を言いながらそばにいたDavidに一緒にやれよ~と伝え、順番に僕も弾くことになり、最後は一緒にセッションしてちょっとしたイベントになりました。三線も弾かせてもらいました。店員さんも歌い出して、すごく上手でしたね。Davidは20数年来の友達で、彼のツアーに参加して日本全国を回りアメリカツアーに参加した経験があります。現在は沖縄出身女性のMerry(メリー)と「Okinawa Americana(沖縄・アメリカーナ)」を結成して、県内を中心にライブ活動をしていますので、ぜひ注目してください。CDもとても良いです。彼とライブをするのも楽しそうですね。

―最後にメッセージをお願いします。

なんやかんや言ってもいつも行きたくなる場所、そこが沖縄です。お家がある訳ではないですがおいしい物を食べたくなった時、そしてライブ、いろんな形で来れたらいいなと思っています。プライベート含め、急に上陸するのでよろしくお願いします。

「ハイサイ気分」
ようこそ沖縄へ! 本土から来沖する有名人を歓迎する、連載インタビュー。近況や楽しいエピソード、沖縄への思いなどを語っていただきます。

【プロフィール】

☆野村義男(のむら・よしお)
ギタリスト/プロデューサー/タレント

1979年芸能界デビュー。
1983年には『The Good-Bye』結成、 シングル「気まぐれONE WAY BOY」でデビュー。
その後、自身が中心となって『三喜屋野村モーター’S BAND』『三野姫』『Funk Rocket』『RIDER CHIPS』などを結成。
1992年ソロアルバム「440Hz with 〈Band of Joy〉」をリリース。1995年自己のレーベル「PEGレーベル」を立ち上げる。
現在は自身のバンド活動の他に、浜崎あゆみ、世良公則「GUILD 9」、音屋吉右衛門、宇都宮隆、ダイアモンド☆ユカイなど多くのアーティストの音楽活動に参加している。

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◆インフォメーション◆

公式サイト http://www.pegmania.com
Instagram @ 440hz_wit

◆「Sho-ta with Tenpack riverside rock’n roll band 10th LIVE TOUR 2023」

【アーティスト】Sho-ta with Tenpack riverside rock’n roll band(田村直美、土橋安騎夫、石川俊介、長谷川浩二、野村義男)
<東京 公演 >5月12日(金)/場所:東京 SHIBUYA PLEASURE PLEASURE/開演 18:30
<名古屋公演>5月26日(金)/場所:名古屋E.L.L./開演 18:30
<大阪 公演 >5月27日(土)/場所:大阪 ROCKTOWN/開演 17:00

【プレイガイド】チケットぴあ /ローソンチケット /e+(イープラス)4月2日(日)10時から発売開始
<全会場共通>料金:6000円(ドリンク代別途)/未就学児童の入場不

饒波貴子(のは・たかこ)
那覇市出身・在住のフリーライター。学校卒業後OL生活を続けていたが2005年、子どものころから親しんでいた中華芸能関連の記事執筆の依頼を機に、ライターに転身。週刊レキオ編集室勤務などを経て、現在はエンタメ専門ライターを目指し修行中。ライブで見るお笑い・演劇・音楽の楽しさを、多くの人に紹介したい。