琉球新報社 今月11日、一部Androidスマートフォンで、マイナンバーカードの情報を登録すれば、さまざまな手続きができるサービスが始まります。今後はiPhoneにも対応する予定で、民間企業のサービスなども提携して使える予定です。今「りゅうPON！」を読んでいる小中学生の皆さんが大人になる頃には、こうした機能が当たり前の社会になっているでしょう。
便利なサービスが次々に始まる一方、新しい取り組みを利用して悪いことをする人が出てくることもあります。今年3月にも、マイナンバーカードを作った際にもらえる「マイナポイント」の事務局を語る偽メールが送られたことから、総務省が注意を呼びかけました。今後も似た手口の偽メールなどが出回るでしょうから、情報収集をして気を付ける必要があります。
また、インターネットで募集されたアルバイトに応募をした際、免許証や学生証の写真を送った後に脅迫されて、泣く泣く強盗や特殊詐欺の犯罪に加担し、逮捕される人も出てきています。スマホにマイナンバーカードをかざしたり、免許証の写真を撮って送るようなサービスが当たり前の時代だからこそ、こうしただましの手口も出てくるんですね。「便利」には「リスク」を伴うことがありますので、双方をしっかり見た上で、活用していきたいですね。
～ 言葉の解説 ～
新しい取り組みを利用して悪いことをする人が出てくることもあります … スマホでさまざまな手続きができるのは便利なのですが、悪用された場合のダメージも大きくなります。警視庁は4月に、ネット銀行の不正送金の被害額が2月から急増していると発表しています。ネット銀行やオンライン決済が増え続けると、それらに便乗してだまそうとする人も増えてくるでしょう。
～ 関連リンク ～
■ インターネットで募集されたアルバイトに応募した際の関連記事「『高額報酬の仕事』の裏側」
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1658540.html
琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON！」でも同じテーマを子ども向けに書いています。
親子でりゅうPON！と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。
【プロフィル】
モバイルプリンス ／ 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。
