琉球新報社 沖縄本島から南に400km、八重山諸島の玄関口・石垣島―。
大自然に囲まれたこの島で11月29日（水）～12月17日までの３週間
「文化庁メディア芸術祭石垣島展～ひかりきらめくイマジネーション～」が開催されます。
アートに包まれる島の様子を随時レポートします。
石垣島のまち・海・山で楽しむメディア芸術祭！
「文化庁メディア芸術祭石垣島展」では、前回ご紹介したメーンの石垣市民会館特設会場以外にも、島のあちらこちらで素敵な作品を紹介しています。
中でも、海辺近くにある伊原間集落の古民家を活用した「里海里山会場」では〝現代の魔法使い〟とも呼ばれる科学者・落合陽一さんの作品と出合うことができます。また、石垣市民の憩いの場に設けられた「まちなか会場」ではデジタルテクノロジーを駆使した多彩な作品を展開するチームラボ作品が紹介されるなど、石垣島の自然や暮らしに包まれながら最先端のアートを楽しめます。
今回は「まちなか会場」「里海里山会場」の展示作品をご紹介します。
チームラボ発〝上映時間１００年間〟の作品も⇒「まちなか会場」
「まちなか会場」は主に３会場です。
●八重山諸島の玄関口となる「石垣港離島ターミナル」
●ユーグレナモール内の「まちなか交流館 ゆんたく家」
●クリエイティブなリノベーションホテル「ホテルエメラルドアイル石垣島」
―に作品を展示しています。ふらりと立ち寄れる「まちなか会場」。ぜひ気軽にお立ち寄りください。
～ 石垣港離島ターミナル ～
Pokémon GOのトレーナーの皆さんへ告ぐ！
多くの方が日々、離島へと船に乗る「石垣港離島ターミナル」（美崎町1）。
そのターミナルに『〝リアル〟ポケストップ』が登場！
ポケストップのモニュメントと共に記念撮影をして、まるでPokémon GOの世界に舞い込んだかのような気分を味わえます。
～ まちなか交流館ゆんたく家 ～
石垣島唯一のアーケードであるユーグレナモールの中にある、市民の休憩スポット「まちなか交流館ゆんたく家」（大川203）。
こちらの会場では１階と２階にそれぞれ作品を展示しています。
●1階：ループで楽しむ８作品【短編優秀作ループ上映】
一階では、第20回メディア芸術祭の短編優秀作８作品をループ上映しています。
ふとした寄り道に、お友達との待ち合わせ中に、暇つぶしに、ぜひ気軽にご覧ください。
●2階：チームラボ作品【『百年海図巻』】
2階へと上がると、そこに広がる波の動き。こちらの作品はなんと上映時間100年！
チームラボによる作品で、WWFが2009年に発表した予測に基づき、チームラボが100年後に向け上昇していく海面を実寸の時間で上映し続けます。
～ ホテルエメラルドアイル石垣島 ～
メイン会場の市民会館から最も近い会場が「ホテルエメラルドアイル石垣島」（美崎町7-14）。
カフェスペースと隣接したギャラリールームに、クワクボ リョウタさんによる『10番目の感傷（点・線・面）』が展示されています。
真っ暗な部屋の中、小さな明かりが灯された列車が走り出します。
線路の周りに置かれた日常にあるものが、影絵として広がり独特な空間を作り出す、思わず息を飲む作品です。
〝現代の魔法使い〟落合陽一さんの作品も⇒「里海里山会場」
県内初、離島初という今回の石垣島展。石垣島だからこそできる芸術祭ということで、市街地から離れた伊原間会場（伊原間119番地）に展示されているのは、〝現代の魔法使い〟の異名を持つ科学者で実業家の落合陽一さんの『コロイドディスプレイ』。
緑の自然を背景に、蝶々の映像がシャボン膜に浮かびます。
石垣島の海の道、山の道ドライブを楽しみながら会場へと足をお運び下さい。
まだまだ魅力たっぷりの 文化庁メディア芸術祭石垣島展〜ひかりきらめくイマジネーション〜。
次回は、芸術祭期間中に開催するイベントなどについてお知らせいたします！
文化庁メディア芸術祭石垣島展
～ひかりきらめくイマジネーション～
開催期間：11/29（水）～12/17（日）
展示時間：13:00～19:00（土日祝10:00～）入場無料
展示会場：石垣市民会館特設会場（インフォメーションセンター）
まちなか会場：まちなか交流会館ゆんたく家、石垣港離島ターミナル、ホテルエメラルドアイル石垣島、伊原間会場
公式webサイト：http://mediaarts-ishigaki-jima.okinawa
ライタープロフィル
橋爪 千花（はしづめ・ちか）1991年石垣市川平生まれ。
立命館アジア太平洋大学卒業後、東京でアイドルのマネージメントや地域活性の仕事に携わり、2017年夏より地元石垣島へ拠点を移す。
好きな食べ物はカシューナッツ。嫌いな食べ物はピータン。
