舞台中央には、人の背丈ほどの縦長の箱。黒いマントを身にまとったポルトガル人のアウグスト・ゴンサルベスさん(59)が、観音開きの扉を大きく開け、中に何も入っていないことをアピールする。犬のぬいぐるみを抱いたマネキンを中に入れて扉を閉め、箱を回転させる。扉が開くと、中から本物の犬を抱いた女性が登場した。
「スーパーイリュージョン」は、驚きのパフォーマンスが繰り広げられる。次は何が起きるのかと、観客は固唾(かたず)をのんでステージを見つめる。
ざわめきが収まらない中、ショーは続く。箱の内外で人が入れ替わったり、刃物を刺した箱の中から人が消えたり。「ミスをすると仕掛けが分かってしまう緊張感がある」とゴンサルベスさんは言う。
成功の秘訣(ひけつ)は、共演するイタリア人の妻サビオ・アレッサンドラさん(42)と呼吸を合わせることだ。5年前の沖縄公演と道具を一新。「前回とは違うショーになっている」と自信をのぞかせた。
木下大サーカス沖縄公演
琉球新報社は、新本社ビル落成記念プレ事業として15日から来年2月26日まで、豊見城市の豊崎タウン特設会場で「木下大サーカス沖縄公演」を開く。夢あふれるステージの見どころを紹介する。
公演情報はこちら → 迫力満点! スーパーミラクルイリュージョン★木下大サーカス沖縄公演
Information
●2017年12月15日(金)~2018年2月26日(月)
豊見城市豊崎タウン特設会場
●休演
毎週木曜日、12月31日、1月10日、2月14日
※ただし1月4日(木)は開演
●当日券
一般自由席
おとな2,900円 こども(3歳以上中学生まで)1,900円
●問い合わせ
琉球新報社 営業局098(865)5200
(平日午前10時~午後5時)
(2017年12月10日 琉球新報掲載)