芸人だけど音楽フェスに一番呼ばれるDJ!? ダイノジを大解剖してみました

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実力派のお笑いコンビでありながら、今や大型フェスなど音楽系イベントにも欠かせない存在のダイノジ。30年以上の付き合いになる大谷ノブ彦さんと大地洋輔さんは中学校の同級生で、インタビューへの答え方やタイミングも息がぴったり。沖縄との関わりや音楽イベントのことなど質問しましたが、どれも「ダイノジらしい!」と思える言葉が返ってきました。

聞き手:饒波貴子(フリーライター)


中学生のころに出会い、大人になって東京で偶然再会しコンビを結成したダイノジの2人。大谷ノブ彦(おおたに のぶひこ)さん(写真右)はDJとして、大地洋輔(おおち ようすけ)さんはエアギター世界チャンピオンとして、音楽ファンにも人気です。


沖縄との縁は同期、元カノ、顔そっくり!?



ー東京で再会してコンビを結成したとは、運命を感じます。

大地:中学が一緒で高校は別。僕は就職で上京して、大谷さんは大学に通いながらアルバイトしていたんですよ。

大谷:久しぶりでした。銀座でたまたま会いましたが、実はバイト先が隣だったんですよ。風のうわさで東京にいることは知っていましたが、一緒にお笑いやる人を探していたのでラッキーって思いました。中学校では仲が良かったけど、高校に行くと大地さんがすごくチャラくなっちゃって距離を置いちゃった。ロン毛で彼女もいて…。

大地:彼女ができたのが気に食わないのか、「俺の知ってる大地はそんなんじゃない」って陰口言われていたみたいです(笑)。

大谷:「絶対許さない! 面白い大地じゃなくなった」って思いました。自転車の乗り方さえ異性の目を意識していて、がっかりでした(笑)

大地:髪の毛茶色にしたり、女子の目を意識したり。年頃ですしね。

大谷:アイドルがかけるようなメガネ姿とよく分からないファッションで、女子連れて商店街歩くみたいな。「一体何なんだ」という気持ちで見ていました(笑)。

ー「沖縄」と聞いて思い浮かぶことはありますか?

大谷:同期がガレッジセールなんですよ。あと初めて同棲した女性が沖縄出身で、彼女の影響で笑築過激団の公演もよく見に行っていました。沖縄のアーティストも好きで、縁があって文化に触れたと思います。大地さんは顔が沖縄の人みたいだよね(笑)。

大地:よく間違えられます、本当に! BEGINの比嘉栄昇さんに似てるって言われていて、よくハンチング帽持ち歩いていました。

大谷:テレビでBEGINさんとご一緒させてもらって楽屋にあいさつに行き、「似てるって言われるんです」ってハンチングかぶったら大盛り上がり!

大地:BEGINさんの三人が興奮のあまり沖縄の方言ですごく騒いでいました! 喜んでもらえているのはわかるけど、何言ってるのかは分からなかった(笑)。大谷さんは野球も好きだよね。

大谷:2004年に中日ドラゴンズのキャンプを見に、初めて北谷に行きました。最初のレギュラー番組が名古屋のラジオで、その縁でドラゴンズファンになるって宣言したんです。1990年代の芸人って「ストイックにお笑いやっている人がカッコいい。お笑い以外のことを話すのは寒い」みたいな風潮があったんですよ。実際の僕はカルチャーが大好きだし、小学校の時からプロ野球を見ているので、ラジオで80年代のドラゴンズの話をぽろっとしたらメールが止まりませんでした。ファンになってキャンプに行き、地元の人たちと一緒に並んで選手にサインもらいました。それから毎年沖縄に来ているので、大地さんが結婚して新婚旅行先を迷っている時、「沖縄行きなよ!」って勧めました。俺も新婚旅行について行こうって思って(笑)。

大地:カミさんが沖縄好きなのもあり、新婚旅行先に決めました。でも大谷さんと後輩がず〜っと一緒で、二人っきりになる時間が全然なかった(笑)。興味のないドラゴンズのキャンプを見に行き、説明される中、カミさんはコーチの名前をメモりはじめたんです(笑)。

大谷:すてきな奥さんですよね。楽しみを見出そうとしてくれました。



健康考え沖縄料理



ー好きな沖縄料理は?

大地:栄町にあるお店の焼きテビチがめちゃくちゃうまい! 衝撃的なおいしさでした。注文したら「いいけど、1時間半待つよ」ってお店の人に上から目線で言われますが、俺はM気質なので全然平気(笑)。栄町は「ウチで飲んで行きなよ〜」ってお店の人がよく声をかけてくれて、仲良くなって彼らの行きつけの店に連れて行ってくれたり、気さくな雰囲気が大好き!

大谷:大地さんは一人で飲みに行くの好きだよね。僕はヨモギ入りの沖縄そばがめちゃくちゃ好き。みそ汁定食も最高。年齢重ねてくると食事は引き算になるので、いかに「何を食わないか」って決めないと。20代までは足し算で何食べてもいいと思っていますが、40代の今はどれだけ誘惑を断ち切るかが課題(笑)。沖縄では、みそ汁定食とヨモギ入り沖縄そばをおいしく食べるため、引き算式で毎回食事のスケジュールを立てます。そしてどうしてもカロリーの大きいものを食べたかったら、漫才の動きをいつもより多めにする(笑)。沖縄食のイメージは健康志向だし、この島にしかないものがあふれているのがいい。僕はいつもルイボスティーとアンパンマンアイスを買うのが決まり。地元民が普段食べたり飲んでいるものに惹かれます。

大地:さすがに今はもう、締めステーキは食べれないな〜。俺はニンジンしりしりが好きです。以前、後輩がしりしり器をプレゼントしてくれて持ち帰ったら、カミさんここ最近で一番テンション上がってました(笑)。次の日に早速しりしりしてくれて、ヘルシーでおいしくてニンジンいっぱい食べられていいですよね。

ー沖縄ではステーキや豚しゃぶを食べるという芸人さんが多いので、二人の答えは意外です!

大谷:20代や30代の若い芸人とは全く違う、って思ってください。我々の年は、今日死ぬかもしれないから(笑)。部屋から出てこないと昔は寝坊だったけど、今はそっちを考える(笑)。

ーそんな事、考えないでくださいね(笑)。沖縄の好きなエリアはありますか?

大谷:毎年行く北谷。アメリカみたいな雰囲気が好きです。あとは1日1食だけにして、その日はキングタコスに行きますね。部活帰りの14歳に戻れるイメージで、キンタコだけはミニは嫌。あの大きなサイズじゃなきゃ!

大地:キンタコは分けないと食えないくらいのボリューム! もう一回行きたい場所は、やっぱり美ら海水族館。まだ子どもは行ったことないので、連れて行って大きなジンベエザメを見せたい。喜んでくれると思います。

大谷:海のバケモノ、子どもは好きだもんね。水族館には興味がない訳ではないけど、ちょっと遠いかな〜。

大地:バケモノって言うのはやめなさい(笑)。機会があれば家族で行きたいです。美ら海水族館は大谷さんにいろいろ教えてもらった新婚旅行で、唯一二人きりで行けた思い出の場所です。



沖縄はイベントが盛り上がらない場所!?



ーこの辺で音楽の話題を。DJとしても活躍するお二人ですが、影響を受けた沖縄出身のミュージシャン、気になる曲など教えてください。



大谷:若い時は民族音楽っぽい雰囲気のりんけんバンドやネーネーズが大好きでした。「十九の春」のカバーなど、この街にしかないと感じる音楽が好き。ダイノジ主催の「90年代ナイト」という音楽イベントを沖縄でやった時、「島唄」をかけたらみんなが大合唱! この曲は沖縄県民にとって国民歌なんだなと感じましたね。

―DJを始めたのは、どういうきっかけでしたか?

大谷:仕事があまりなかった2005年の夏、大型音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」にDJで出ないかと僕が誘われて、出演しましたが全然ウケなかった。見に来てくれた大地さんと絡んだのがちょっとウケただけ(笑)。悔しくていろんなDJイベントに行って研究したんですよ。「みんなとは違うことをやろう!」と思い付き、ダンスを簡略化して大地さんに踊ってもらうスタイルを始めたら、2005年暮れのカウントダウンイベントは、3000人位のお客さんが来てくれて、自分が考えた振り付けをやってくれて…衝撃を受けました。

―それが普通のDJイベントとは違うダイノジさんの素晴らしさ。全員が楽しめますよね。

大谷:そういう風に言ってくれたら、うれしいですね。ホリエモンさんは、ダントツ僕たちがスゴイって言ってくれるんですけど、一番スゴイのはダンサーが下手ってことらしい(笑)。ホリエモンさんも僕らの下手なダンスを見て「俺も踊っていいんだ」って気付き、初めて人前で踊ったそうなんです。そういう狙いだったから、うれしいな〜って思いましたけどね。DJって基本化されているイメージがあったり、クラブってこういうもんだって決めつけられている感じがあるけど、それを芸人である僕らが壊せたらおもろいですよね。


―年に数回沖縄でもDJイベントを開催していますが、沖縄のお客さんを見て感じることはありますか?

大谷:一般的に「沖縄の人は陽気」って言われますけど多分…というか間違いなく、日本で一番シャイな人が多いと感じています。嫌な言い方させてもらうと「一番盛り上がらない街」。でも沖縄にはいろんな暗い歴史があって、それを昔から歌や踊りで乗り越えてきた。毛遊び(モーアシビー)文化はそういうことだと思うんです。だから元々明るい人たちじゃなくて、歴史にあらがうために歌や踊りに入ってきたのが沖縄人なんだと感じました。「沖縄だからノリがいい」と思わずに、むしろ超丁寧にDJやっています。最初の30分はお客さんの中に入っていく気持ちで曲をかけ、それから彼らが踊って歌ってもいいんだって思ってくれた瞬間、爆発したかのようにフロアがすごくなる。そしたらもう後は楽。そういう土地だからダンス・エンターテインメントが根付き、安室奈美恵ちゃんとかDA PUMPとかの活躍の下地につながっているのではないかな。貧困層が多かったり、離婚率が高いっていう社会問題を抱えているからこそ、抑圧から反発しようとしている人がしっかり存在している。それが沖縄の強さで、エンターテインメントを尊重したいっていう気持ちが湧いてくるんじゃないですかね。沖縄のエンターテインメントは素晴らしいと思っています。沖縄に訪れるミュージシャンも「陽気な県民性だから盛り上がるだろう」って決めつけている人もいると思いますが、そんなことないって思った方がいいと思います。

―今、気になる沖縄のミュージシャンを教えてください。

大地:女性ラッパーのAwichはカッコいい!

大谷:ヤングオオハラは久しぶりに沖縄から現れたモンスターバンド。人々の心をえぐるバンドになると思うな〜。今年彼らと共演の機会があったけど、悪天候で中止になったので、次回を楽しみにしています。売れるまでは俺たちは便乗しようとするからね。売れた後は卑屈になって声もかけないけど(笑)。

―最後に、メッセージをお願いします。

大谷:1月も2月も沖縄花月に出演予定ですので、ぜひ遊びに来てください。沖縄花月という劇場のファンを増やしたいので、生のお笑いの迫力を一回体験してください。うちらにもう少しお金があったら国際通りに建て直したいくらいです(笑)。夜は劇場を飛び出してクラブイベントに出演したり、ダイノジはいろいろとエンターテインメントをやっているコンビです。

大地:僕のエアギターも、夜中のイベントでは毎回やっているのでぜひ見に来てください。

大谷:いろんな国の人がいる沖縄のクラブはいいですね。面白いことは自信ないんですけど、盛り上げるのだけは、地球の芸人の中で俺たちが多分一番です!(笑)




「ハイサイ気分」
ようこそ沖縄へ! 本土から来沖する有名人を歓迎する、連載インタビュー。近況や楽しいエピソード、沖縄への思いなどを語っていただきます。




【ダイノジ プロフィール】


<Twitter>
ダイノジ大地(吉本坂46) @dienoji_ohchi
ダイノジ大谷 @dnjbig
結成年月:1994年



☆大地洋輔(おおち ようすけ)
性別:男性
生年月日:1972年07月13日
身長/体重:169cm /83kg
血液型:A型
出身地:大分県 佐伯市
趣味:スニーカーコレクション/ファッション/ランニング/音楽フェス/舞台鑑賞
特技:モノマネ/ラップ/エアギター
 

☆大谷ノブ彦(おおたに のぶひこ)
性別:男性
生年月日:1972年06月08日
身長/体重:175cm /73kg
血液型:B型
出身地:大分県 佐伯市
趣味:グルメ/サブカルチャー
特技:ロックDJ/ラジオDJ





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饒波貴子(のは・たかこ)
那覇市出身・在住のフリーライター。学校卒業後OL生活を続けていたが2005年、子どものころから親しんでいた中華芸能関連の記事執筆の依頼を機に、ライターに転身。週刊レキオ編集室勤務などを経て、現在はエンタメ専門ライターを目指し修行中。ライブで見るお笑い・演劇・音楽の楽しさを、多くの人に紹介したい。
 




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