動物園・水族館の“新顔”に会ってみた。
→もう めろめろになっちゃった。
県内の動物園や水族館に新しい仲間が続々とやってきた。最近、沖縄で生まれたという動物の楽しい情報も入ってくる。既に人気者になった動物もいるそうだ。気になってしかたがない。
10日間の大型連休に先駆けて、動物たち会いに行ってみた取材班。愛くるしい姿にめろめろになった。



神秘的な真っ白な毛並みが美しい「ホワイトライオン」を見たことあるかな? 世界に300頭ほどしかいないと言われているよ。
今年1月に福島から沖縄こどもの国にやって来たリズムちゃんは2017年に来たセラム君に続いて2頭目だよ。
ぬいぐるみのようにふわふわで、かわいらしい姿からすっかり美人なお姉さんになっているけど、まだまだ8カ月なんだ。お部屋は今、工事中だけど、ゴールデンウイークには新しくなるよ。会いに来てね。
名前:リズム(8カ月)。メス
原産:アフリカで発見
チャームポイント:くりくりお目目
好きな食べ物:馬肉

漆黒の巨体にちょこんと付いたつぶらな瞳がかわいらしい。美ら海水族館で2017年に生まれたオスのオキゴンドウ。1歳11カ月というのに体長は2メートル90センチ、体重は265キロと迫力満点だ。
現在は「オキちゃん劇場」のプールでお母さんにぴったりくっついて泳ぐのが日課。好奇心旺盛で、次々とジャンプなどの技を決める先輩オキゴンドウやイルカのまねをして遊ぶのが大好きだよ。
飼育員の三谷祐太さんは「まだまだ甘えん坊だけど、運動神経は抜群。いよいよ5月にデビューするので、みんな会いに来てね」とにっこり。
名前:未定(1歳)、オス
分布:沖縄近海
チャームポイント:大きく丸みを帯びた頭
好きな食べ物:シシャモやサバ

くりくりとした大きな目に金色のボディ、木に巻き付けられた長い尾っぽ。「初めまして、アライグマ科の『キンカジュー』です。よくサルに間違えられるのが悩みです」
「南米の珍獣」の愛称で親しまれるキンカジューはメキシコ南部からブラジルの熱帯雨林にかけて生息。県内ではネオパークだけで会うことができるよ。
今回、沖縄に8歳のオスと5歳のメスがそれぞれ1頭ずつやって来たよ。
名前:なし。オス(8歳)、メス(5歳)
原産:南米
チャームポイント:大きな目と金色のボディ
好きな食べ物:バナナやブドウ

お母さんの背中がだ~い好き! 鼻面が高く、キツネのような端正な顔立ちのワオキツネザル。映画「マダガスカル」で一躍人気者になったね。
名前の「ワオ」は、白と黒の「輪」のようになっている長い「しっぽ(尾)」から付けられたんだって。ネオパークでは今年の2月と3月に赤ちゃんが生まれたよ。
飼育員の栃木玲音さんによると生まれた頃はお母さんの胸にうずくまっていたけど、最近は背中にぴったりとくっついて、どこへ行くにも一緒。遊び方や食べ方を学んでいるよ。
名前:エルア(2カ月)、チンクエ(1カ月)※いずれも性別不明
分布:マダガスカル島
チャームポイント:しま模様のしっぽ
好きな食べ物:バナナやレタス

地味と言わないで―。2017年に生まれた3匹のオオテンジクザメの赤ちゃん。きょうだいで1匹だけ早産だったけど、美ら海プラザですくすくと順調に育っているよ。
オオテンジクザメの性格はおとなしく、お気に入りの場所は水槽の底。一日中じっとしている省エネ派なんだ。
でもね、餌の時間になると話は別だよ。大好きなタコやサバが出てきたら一目散にゲットし、吸い込むように食べちゃうよ。
名前:なし。メス、メス、オス(いずれも1歳)
原産:インド洋から太平洋域
チャームポイント:シンプルなベージュ一色の体
好きな食べ物:タコ

オーストラリアの人気者と言えばカンガルー。ネオパークにも3頭の新しい仲間がやって来たよ。
オスのバク君と、メスのメリちゃんとハルコちゃん。最年少のハルコちゃんはまだ2歳のちびっ子カンガルーで、毎日元気いっぱいに跳び回っているよ。
3頭は小さな種類のクロカンガルーで、成体でもオスで1メートル30センチほど。性格は穏やかで平和主義。ひなたぼっこしたり、大好物のフルーツや草を食べたりしている時が一番幸せなのだとか。
名前:バク(オス)、メリ(メス)、ハルコ(メス)
分布:オーストラリア
チャームポイント:小柄な体。手を上手に使った食事の仕方
好きな食べ物:リンゴやネピアグラス
ほかにもこんな仲間もいるよ



(2019年4月14日 琉球新報掲載)