トルコで出会った感動の味を再現 裏メニュー「サバーガー」とは【島ネタCHOSA班】


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サバーガーというバーガーがあるといううわさを聞きました。いったいどんなバーガーなのか気になります。ぜひ食べに行きたいので調べてください!

(那覇市 ワタブーさん)

サバーガー!? 「サバ」の「バーガー」でしょうか? さっそくインターネットで検索してみると…ありました! サバのバーガー、「サバーガー」を提供している店が。今回の調査、サバ好き調査員にはもってこいですね~。うれしくて、ニヤニヤしてしまいます。それでは、はりきって調査開始です! 

裏メニュー

オーナーの真崎耕一さん。5月に国際通り店もオープンした

向かった先は中城村浜漁港にある「HAMA  FISH HARBOR(ハマ フィッシュ ハーバー)」。店に入るとオーナーの真崎耕一さんが迎えてくれました。

あの~、サバーガーについて教えてほしいのですが…あれ? メニュー表にありませんね。店のホームページには、ほかのバーガーと一緒に載っていたのに。

「実は裏メニューなんです。お店を始めた当初、半年ほどサバーガーを提供していましたが、一時期サバブームで値段が高騰したのでメニューからはずしました。今は以前のように高くないので注文があれば作りますよ」とのこと。サバーガーを食べる気満々だった調査員は、ほっとしました。

サバーガー(800円)。ノルウェー産のサバを使用

サバーガーを作るようになったきっかけは?

「バックパッカーとしてあちこち出掛けていたんですが、トルコに行ったときに現地の人が漁港で大きな鉄板を使いサバを焼いていました。それをパンに載せて、レモン汁をかけて食べていたんです。私も食べさせてもらったら、すごくおいしかった! それで、これをヒントに自分なりにアレンジしたんです」。

バンズは「ベーカリーかめしま」に作ってもらったサバーガーに合うソフトフランスパン。想像しただけでおいしそ~。

地元の活性化に貢献

伊勢海老バーガー(1580円・税別)。カップに入ったカジュアルな感じがいい。右はフィッシュとチーズが入った護佐丸バーガー(530円)。他、海鮮BBQ(2名様3890円・税別)なども楽しめる

真崎さんは3年前に妻の千夏さんと共に県外から中城村に移住。これまで東京でモデル活動をしながら、飲食店をはじめさまざまな業種、イベントのプロデュースなども手掛けてきたそうです。

海が好きで素潜りもするといい、「中城に来たら海はきれいだし、潜ったらシャコ貝、モズク、伊勢エビ、タコ、なんでもある。自然も残っているし、『ここ最高!』と思いましたね」と笑顔を見せます。

中城村浜漁港内で開催される「あたいぐぁ~朝市」のメンバーにもなり、漁港を盛り上げていこうと「モズクのつかみ取り」「クルーズ体験」などのイベントも企画。店の食材に目の前で捕れる魚を使うなど、地元の活性化に貢献しています。

さて、そろそろお腹がすいてきたころ。真崎さんがサバーガーを作ってくれました。作り方を聞くと、「パンに新鮮なタマネギとサバの半身をバンッ! と挟んでレモン汁をギュッ! としぼる」との説明。大ざっぱな…。いえ、ワイルドでかっこいいです! でも絶対、秘密の隠し味があるはず、と思いながらサバーガーをおいしくいただく調査員なのでした。

* * *

同店には中城産の伊勢海老バーガーもあり気になっていたところ、なんとお土産にいただいちゃいました! プリッとした食感とぜいたくな味わいに思わず笑みがこぼれます。う~ん、大満足。ごちそうさまでした!

HAMA FISH HARBOR(ハマ フィッシュ ハーバー)

中城村奥間856―4 (マップはこちら)
☎090−4441−8080
不定休 
※漁港内につき、雨風が強い日など休業する場合あり。お問い合わせください

(2019年6月27日 週刊レキオ掲載)