半径200メートル内に競合続々!沖縄・那覇新都心が激戦区の高級○○

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プレビュー
高級食パン、食べてみた。
→パンの進化と真価、実感した。

那覇市おもろまちの新都心地区に、全国でも有名な高級食パン店3店舗が競い合う。沖縄進出2周年を迎えた「高級『生』食パン専門店 乃が美」に続き、今年7月に「純生食パン工房 HARE/PAN」(ハレパン)、8月に「銀座に志かわ」が相次いでオープンした。3店とも2斤で税別800円。高級な食パンはどんな味か、どんな人が買うのだろうか。取材班が調べ、実際に食べてみた。




耳まで柔らか 蜂蜜の甘み




ハレパンの(左から)新里紗彩さん、仲宗根瑠里さん、具志堅昭士社長

和食職人が監修する「純生食パン工房 HARE/PAN」(ハレパン)。沖縄店は、つけ麺の「三竹寿」を経営する竹珠(ちくじゅ)食品が運営する。蜂蜜の甘さが口の中に広がり、耳もおいしく食べられる。

ハレパンの具志堅昭士社長は「マシュマロみたいな柔らかさ」と表現する。パン耳は香ばしさも共存する。オリジナルブレンドの小麦に、蜂蜜やバターの甘さがマッチする。おおはし記者は「ミルクのような甘さで、子どもにも好まれそう。甘党の僕にはとても食べやすい」とほれ込んだ。

営業時間は午前11時~午後6時、(電話)098(943)1414。



ふわふわ食感 ブームけん引




乃が美はなれ沖縄おもろまち店の與那嶺拓人副店長

「生」食パン発祥の店「乃が美はなれ 沖縄おもろまち店」は開店2周年を迎え、北谷店とプラザハウス店の各販売店も展開する。高級食パンブームをけん引する名店で、特製ジャムやクルトンも販売している。

持つと指が沈み込んでしまうほど柔らかい。そのままちぎって食べたあやめ記者は「バターの香りにびっくりした。ふわふわだけど、中身は詰まっている感じ。ぺろっと行けてしまうから、気が付いたらなくなってそうで、すごい」と甘みや食感に感激した様子だ。

営業時間は午前11時~午後7時(月・火曜は6時まで)、(電話)098(987)6668。



品質に自信 総菜と相性◎




銀座に志かわ沖縄那覇店の販売員

あえて激戦区に挑むのは、新興の高級食パン専門店「銀座に志かわ沖縄那覇店」だ。職人の技術を数値化して品質管理を徹底。パン作りで一般的な酸性水ではなく、アルカリイオン水を使って素材のうまみを引き出す。

食パンは柔らかいが、とりわけずっしりしている。お勧めの付け合わせは、きんぴらゴボウやイカの塩辛など。ワインや日本酒をはじめ、泡盛のつまみにもなりそうだ。おおはし記者は「総菜との相性が驚くほど良く、満腹感がすごい」と大満足だった。

営業時間は午前10時~午後6時、(電話)098(864)2400。





「乃が美」は、親会社が沖縄で事業展開していた縁で、他店に先んじて沖縄に出店した。今も行列が絶えず、開店1時間で売り切れる日もある。その約400メートル先にオープンした「ハレパン」は、新都心の周辺で育った竹珠食品の具志堅昭士社長が県外で味に魅了され、「地元の人に食べてほしい」とフランチャイズで開業した。一方、「銀座に志かわ」はあえて2店舗の近くに開店する戦略で「相乗効果で新都心を食パンの聖地にする」(髙橋仁志社長)と意気込む。いずれの店も売り切れ次第終了、電話での予約がお勧め。




手土産として大量購入も

スーパーなら200円前後で買える食パン。2斤800円でも毎日売り切れ、10本単位で買う客もいる。各店の担当者に聞くと、県民や外国人観光客にも人気で、「手土産」という需要が食パンにあることが浮かび上がってきた。

親戚で集まる場に食パンを持っていく人のほか、営業担当の会社員が取引先への手土産に大量購入することもあるという。

かつて手土産といえば甘い菓子やケーキなどが中心で、2千円近くになることもある。だが、糖質制限の流れも後押しして、800円のパンでも「女性を中心に好まれ、手軽な一面もある」と関係者は口をそろえる。「銀座に志かわ」は贈り物のパンを包む「風呂敷」も販売している。




愛され40年 ホテルの味




ホテルロイヤルオリオン(那覇市安里)には、40年近く親しまれるベーカリー&ペストリープルミエがある。ホテル内の工房で焼き上げる食パンは県内スーパーでも販売され、「グルメスペシャル」や「くるみパン」を中心に県民に高い人気を誇る。健康志向のパンなど食パンだけで10種類以上ある。

小麦の良い香りが漂い、甘すぎず食事に最適なグルメ。くるみパンは香ばしく、トーストすると一層味わい深くなった。

営業時間は午前9時~午後8時、(電話)098(862)6847。



天然酵母で具材を生かす




食ぱんの店「天食米果(あましょくべいか)」(浦添市伊祖)は2008年に市西原でオープンし、12年に現在地へ移転した。レーズン酵母など天然酵母を使い、さまざまな生地やドライフルーツなどの具材を生かした食パンが季節ごとに約15種類も並ぶ。

季節限定の「ずんだ」食パンを食べると、ずんだ豆やクリームチーズの相性が良く、未体験の味に引き込まれた。秋はカボチャやスイートポテトのパンを販売する予定。水・木曜は定休。

営業時間は午前11時~午後6時、(電話)080(2710)4627。



(2019年9月1日 琉球新報掲載)

 



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