2020年は彼らの「耳に優しい歌声」を聞く機会が増えるかも♪ 注目のHoRookies(ホルキーズ)


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勢いに乗る期待のルーキー

あけましておめでとうございます! 新年一発目の表紙を飾るのは、県内外で活躍する期待の若手バンド「HoRoookies」(ホルキーズ)。メンバーは(左から)垣花義毅さん、川満祐輝さん、津波俊之介さん、比嘉舜太朗さん。フレッシュな4人からエネルギーをもらい、週刊レキオも飛躍する一年を目指します。今年もよろしくお願いします。写真:喜瀨守昭

「HoRookies」(ホルキーズ)は男性4人によるバンド。メンバー全員がボーカルとコーラスを担当するスタイルと、聴く人を選ばない音楽性で、県内を中心に知名度を上げつつある。昨年はファーストアルバムも発売し、今勢いに乗っている彼ら。インタビューでその人柄と魅力、新年の抱負を聞いた。

繊細で優しいタッチの演奏に、4人の声が優しく乗って、心地よい時間が流れて行く。2019年8月に発売されたホルキーズのファーストアルバムが作り出すのはそんな雰囲気だ。メンバー全員がボーカルとコーラスを務めることで、曲ごとに多彩な表現を味わうことができる。メンバーたちは、幅広い世代の方に楽しんでもらえるよう、「耳にやさしい」音作りを意識しているそうだ。

中学校の仲間で結成

ホルキーズは現在20~22歳のメンバーで構成される。もともとは、浦添市立港川中学校の生徒同士だ。年少のメンバーである比嘉さんと津波さんが、楽器を始めようと決意した際に、先輩であり、他のバンドで活動していた川満さんと垣花さんに演奏を習いに行った、というのが4人の出会いだったそうだ。正式にバンドとして結成したのは14年。その年の「うたの日コンサート」前夜祭への出演をしたことで、全員が本気で音楽をやっていこうという気持ちを固めた。

昨年6月30日に行われた『うたの日コンサート 2019』で演奏するメンバーたち

結成から現在にいたる間には、メンバーの進学などもあり、思うように活動ができない期間もあったという。しかし「うたの日」の前夜祭だけは、毎年必ず出演を続けてきた。結成当初からオリジナル曲にこだわり、長期休暇などには、集まって練習なども行うなど、着実な活動を続けてきた彼らは、19年の「うたの日コンサート」でついに、イベント当日の出演を果たすこととなった。

メンバーたちは、この時のステージで「(聴いている人に)音楽が届いているな」という手応えをつかむことができた、と振り返る。

2020年の抱負は?

昨年は県外でのライブも成功させ、ホルキーズは全国にも活動の幅を広げつつある。しかし、本人たちに気負っている様子はない。インタビューの間も、冗談を言ってじゃれ合うなど、メンバー同士の仲もよく、お互いの自然体を大事にしたバンドなのだということが伝わってきた。曲の歌詞やライブで見える彼らの親しみやすさも、多くの人に受け入れられる魅力なのだろう。

最後に今年の活動の抱負を一人一人にたずねてみた。

「もっと名前が広がって、応援してもらえるようになります!」と答えたのはバンドのムードメーカーである津波さん。垣花さんは「歌詞と曲をつきつめ、一曲でも人の心に届くものを作ります」と音楽への探求を目標に。川満さんは「一人でも多くのファンを増やします!」と着実にステップアップすることを宣言。そして比嘉さんは「場数を踏んで、もっと沖縄の人が誇りに思えるようなバンドに」と熱く語った。

成長期真っ只中のバンドは今年、新しいアルバムの制作も計画している他、近い将来、大型の音楽フェスティバルにも出演したい、という野望もある。20年を実りある年にすべく、ホルキーズが最初の一歩を踏み出した。

(津波典泰)

〈CD情報〉
『HoRookies』2,000円(税別)発売中 YARD LAND RECORDS

Twitter:https://twitter.com/horookies

Instagram:@horookies

(2019年12月26日付 週刊レキオ掲載)