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PFAS未把握3万リットル 防衛省 沖縄の基地含まれず


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 【東京】防衛省は6日、有機フッ素化合物(PFAS)の一種のPFOSを含む泡消火剤について、これまで把握できていなかった薬剤が海上自衛隊の複数基地で約3万4392リットル見つかったと発表した。未処分は合計6万3652リットルで、本年度中の処分を目指している。沖縄の基地は含まれていない。
 新たに薬剤が見つかったことを受け、消火剤を薄めるための水をためる水槽について追加で調査した。新たに20水槽が暫定指針値(PFOSとPFOAの合計が1リットル当たり50ナノグラム)を超えていたことが判明し、防衛省はこの20水槽を含め合計62水槽を24年度末までに処分を目指すと発表した。
 水槽は本来、PFOSなどは含まれていない真水をためるものだが、全国の自衛隊施設にある消火設備で真水にPFOSなどが混入する問題が発覚していた。県内の基地で暫定指針値を超えていた分はすでに処分されている。 
  (明真南斗)