県民投票きっかけに抗議活動参加 新基地反対の福島県男性 「自分の意思を伝えられることを若い人に知ってほしい」


この記事を書いた人 問山栄恵
プラカードやのぼりを手にし、辺野古新基地建設に抗議する市民=26日午前、名護市安和の琉球セメント桟橋前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局は26日午前、同市安和の琉球セメント桟橋で埋め立て土砂を運搬船に積み込む作業を進めた。新基地建設に反対する市民が全国から集まり抗議する「連続5日大行動」が25日から始まり2日目を迎えた。桟橋前では市民約50人が「違法工事を止めろ」などと書かれたプラカードをトラックに掲げ、訴え続けた。

 桟橋前で熱心に抗議活動を続けている奥平正さん(71)=福島県は昨年の県民投票をニュースで知り、「私たちは福島原発に近づけず、何もできずにもどかしい思いをしてきた。こうやって自己表現できる場所があるのか」との思いを持ち、一念発起、抗議活動に参加している。今回が3度目の来沖で、あと2週間は沖縄に滞在する予定だ。奥平さんは「自分の意思を伝えることができるということを、若い人たちに知ってもらえたらうれしい」と期待を込めた。【琉球新報電子版】