防衛省幹部「民意、何でもできるわけでない」辺野古工事再開に 河野氏は争点隠しを否定


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防衛省(資料写真)

 【東京】河野太郎防衛相は12日の記者会見で、名護市辺野古の新基地建設工事を同日から再開したことについて「沖縄防衛局が受注者、米軍と調整して判断した」と説明した。県議選から5日後の再開となり、選挙戦に影響を与えないための「争点隠し」だったのではないかとの質問に対しては「当たらない」と述べた。

 県の玉城デニー知事が工事再開を受けて「(反対の)民意は明確だ」と批判したことについて、河野氏は「自治体の選挙についてコメントするのは差し控えたい」と述べるにとどめた。一方、防衛省幹部は「民意民意というが、こちらも法律に基づいてやっている。民主主義だから何でもできるわけではない」と苦言を呈した。