慰霊の日、沖縄県内の動き


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
魂魄の塔の前で手を合わせる家族連れ=23日午前10時すぎ、糸満市米須

 慰霊の日の沖縄県内の主な動きとその時間は次の通り。

 04・57 陸上自衛隊第15旅団の佐藤真旅団長ら約30人が糸満市摩文仁の黎明之塔を参拝。

 08・40 糸満市摩文仁の韓国人慰霊塔に在日本大韓民国民団沖縄地方本部の南成珍議長ら3人が献花し、手を合わせる。

 09・25 本島南部に豪雨が降り、糸満市摩文仁の平和の礎では傘を差しながら祈りをささげる遺族らの姿も見られる。

 10・15ごろ 雨が止み、平和の礎を訪れる人が増えてくる。

 10・46 那覇市識名の南洋群島戦没者慰霊碑前では、南洋群島帰還者会の上運天賢盛会長が午前11時の慰霊式典を前にハーモニカで「ふるさと」や「てぃんさぐぬ花」などを演奏。「少しでも皆さんの心が慰められたらね」

 10・50 新型コロナウイルスの影響で式典が中止となった糸満市山城の開南健児之塔に遺族の70代男性が1人で訪れる。「今年は寂しいね。また来年会おう」と塔に手を振る。

 11・00 国立戦没者墓苑で県主催の拝礼式が行われ、玉城デニー知事と吉住啓作沖縄総合事務局長が献花。

 11・25 ひめゆりの塔前で焼香が始まる。同級生は塔に向かって手を合わせ、小さな声で語り掛けた。ひめゆり平和祈念資料館の元館長、島袋淑子さんは涙を流し、手で顔を覆う。

 12・00 県内各地で黙とう。

 12・17 糸満市真栄里の白梅之塔で白梅同窓会の関係者が黙とう。ことしは自主参加となり、約20人が参加。中山きく会長は「この場に立つと命どぅ宝、平和への思いを強くする」と話す。

 12・30 県主催の沖縄全戦没者追悼式に安倍晋三首相がビデオメッセージを送る。会場では拍手やヤジはなし。

 12・51 沖縄全戦没者追悼式が終わり、再び雨が降る。

 13・00 糸満市米須の梯梧之塔に集まった昭和高等女学校同窓生らが焼香を始める。同窓生の娘は「年々、人(体験者)が少なくなる。語り継ぐ責任を強く感じる」と話す。

 糸満市摩文仁の島守の塔でも慰霊祭が行われる。規模を縮小し、玉城デニー知事や遺族ら11人が参加し献花。