コロナ感染の米軍関係者、46人が基地外に 飲食店やタクシー利用 感染計143人


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 県は18日、新型コロナウイルスに感染した県内の米軍関係者のうち、発症する2日前から隔離されるまでの間に基地の外に出た感染者は46人に上ると明らかにした。米軍の調査で判明した。17日時点では、基地の外に出た米軍関係の感染者は25人程度としていたが「随時、情報が更新されている」とした。46人の行動歴として、基地周辺の飲食店やタクシーを利用していると公表したが、具体的な所在市町村などについては公にしなかった。

 18日、新たに普天間飛行場で2人の感染が確認され、米軍関係の感染者は累計で143人となった。

 県によると、米軍キャンプ・ハンセンに出入りしていた沖縄市のタクシー運転手の感染が判明して以降、米軍の調査でタクシーを利用したという感染者からの報告が増えているという。米軍がこれまで県に提供した感染者情報によると、キャンプ・ハンセン所属の感染者1人が、ハンセンと基地外を行き来する際に計4回タクシーを利用した事例があり、感染した運転手のタクシーを利用した可能性もあるという。

 また、今月14日に新型コロナ感染が判明した嘉手納基地所属の軍属2人のうち、新たに1人が基地の外に居住していると公表した。新たに判明した1人は県民との濃厚接触の可能性があり、県は対象者に検査をするよう連絡を取っているという。県は居住地について米軍からの報告で把握しているが「非公表」とした。嘉手納基地所属で基地の外に居住していることが分かった感染者は計2人。居住地について、海兵隊からの報告はないという。

 米軍関係の感染者と濃厚接触した県民は、10人以内から更新されていない。