高齢者施設での感染7人、クラスターの可能性 沖縄・那覇


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
7人の新型コロナウイルス感染者が確認された特別養護老人ホームがある日赤安謝福祉複合施設=7日午前、那覇市安謝

 那覇市安謝の「日赤安謝福祉複合施設」は、施設内の特別養護老人ホーム(定員100人)で計7人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。クラスター(感染者集団)が発生している可能性がある。

 施設によると、感染したのは80代男性、70代男性、100歳代女性の入所者3人と30代と50代の職員4人。3人の入所者の中には、クラスターが確認された沖縄赤十字病院の退院歴がある患者もいる。

 最初の感染は7月30日に陽性が判明した入所者。その後、8月3日に入所者1人と職員2人の3人、4日に入所者1人、5日に職員2人の感染が判明。いずれも最初の患者の濃厚接触者だという。同じフロアの入所者や濃厚接触の可能性のある職員にはPCR検査を実施した。施設の職員は111人で入所者は99人。

 入所者に対する介護サービスは継続している。保健所の指示を受けて感染予防対策を実施しながら、感染者と同室だった入所者の移動を制限しているという。濃厚接触の可能性のある職員は自宅待機させており、ショートステイは閉鎖し他の事業所を紹介している。

 施設は、日本赤十字社沖縄県支部が運営しており、入所者は沖縄赤十字病院で診察を受けることもあるという。山城満園長は「心配をお掛けすることになり誠に申し訳ない。保健所との連携を図り入所者と職員の経過観察を行うとともに感染拡大防止に努めていく」とのコメントを発表した。