赤田首里殿内の曲にのせ「新基地、ちゃーすがよー」 上原さんが菅政権へ不信の替え歌


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菅政権が発足し「ちゃーすがよー」と赤田首里殿内の曲にのせて歌う上原利恵子さん=1日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】「サンゴ礁んジュゴンぬん魚(いゆ)ん 埋みてーならんすが」「戦(いくさ)ぬ道具ぬ新基地造(ちゅく)りば憲法違反やすが ちゃーがすがよーちゃーがすが」

 菅政権の発足から3週間が経過した。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設に反対する、与那原町の上原利恵子さん(77)は菅政権への不安を赤田首里殿内の曲にのせて歌う。

 菅義偉氏が首相になって3日かけて替え歌を考えた。上原さんは、菅氏が官房長官だった時から沖縄との接し方に違和感を覚えていた。米軍北部訓練場のヘリパッド建設や名護市の久辺3区への直接交付金、大浦湾の土砂埋め立てなど、すべてが強行的に進んだ。「意地汚いというか…。なんでも忖度(そんたく)していろんなものを都合よく変えちゃって。どうしても情けない話に思えてくる」と嘆く。

 菅政権になって、安倍政権よりあからさまな強硬姿勢が進むのではないかと心配している。「沖縄の自然は貴重な動物たちのすみかで、文化的な財産。普天間(飛行場)を辺野古に移すのは理解できない。普天間撤去で一つになれないのか。辺野古も宜野湾も同じうちなーですよ」と語り、政府が辺野古移設の代替案を出さないことに不信感を覚える。

 菅政権に求めることは、普天間飛行場を撤去し、辺野古移設を中止することだ。上原さんは歌った。「菅さんかい首相が変いびたしが あんしが忖度(そんたく)しーまーまー 今までぃぬ道 早走(はーえー)ごんごん 菅さん あんがすが」

(阪口彩子)