沖縄でクラスター新たに6例 福祉施設、医療機関、家族内感染… 


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は12日、新たに10歳未満から90代の37人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち70代以上は10人で全体の27・0%に達し、4分の1を超えた。12日現在の入院者数は359人で、うち重症者は11日から3人増えて9人となった。重症病床占有率は42・9%に上昇し、警戒レベルの判断指標は第3段階に引き上げられた。新たに6例をクラスター(感染者集団)に認定し、累計は147例となった。

 クラスター142例目は那覇市の食品などを扱う事業所で、20~30代の18人の感染を確認した。143例目は那覇市の社会福祉施設で、30~90歳以上の入所者4人、職員2人の計6人。144例目は那覇市の医療機関で、20~60代の職員5人。145~147例目は家族内で5人、7人、6人の集団感染となった。
 地域別の内訳は那覇市12人、名護市8人などとなった。名護市など北部保健所管内ではN501Y変異株が県内全体の半数近い15例で確認されているが、今回の8人との関連は分かっていない。新規感染者のうち9人が接触感染と推定されており、内訳は家族内3人、友人関係3人、職場1人、飲食1人、その他1人。残り28人は調査中となっている。
 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は55・73人で全国2位。11日の新規感染者は93人で、前週日曜(4日)の96人より3人少なく、34日ぶりに前週の同じ曜日の感染者数を下回った。12日も前週の月曜(5日)より13人少なかった。
 米軍関係の新規感染者は11日に嘉手納基地で1人、12日に嘉手納基地で2人、普天間基地、キャンプ・ハンセン、キャンプ・キンザー、キャンプ・コートニーで各1人の計6人。