沖縄コロナ256人最多 人口当たり全国ワースト 県「300人近づく可能性」【5月26日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は25日、新たに10歳未満から90代までの256人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染者数としては過去最多を更新した。1人の患者から何人に感染が広がったかを示す「実効再生産数」は高止まりしており、県の糸数公医療技監は「先週と同じ動きなら(1日の感染者数が)300人に近づく可能性はあると思う」との見通しを示した。 

 県内の1日の感染者数は先週から最多を記録する日が続き、今月18日以降で5度目。25日までの1週間の新規感染者数も計1355人で最も多くなっている。県によると、最新の「実効再生産数」は、17~23日の1週間が1・61で前週(1・71)からわずかに下がったものの、依然高い水準を維持している。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は86・85人で、3日連続で全国ワーストだった。

 25日の感染者256人の居住地別は那覇市が最も多く73人。沖縄市(34人)や宜野湾市(23人)など本島中部でも感染が広がっているほか、宮古島市(17人)と石垣市(15人)でも二桁の陽性者が出ている。

 推定感染経路が判明しているのは256人中94人で、内訳は家族内57人、職場15人、施設13人、知人3人、飲食3人、調査中2人。

 米軍関係は新たに2人の感染報告が県にあった。