伊計島にネット高、来春開校へ 角川ドワンゴ、旧小中校を活用


この記事を書いた人 志良堂 仁
N高等学校の開校に向けて改修工事が進む校舎=14日午後5時ごろ、うるま市与那城伊計

 【伊計島=うるま】学校法人角川ドワンゴ学園は14日、閉校したうるま市の旧伊計小中学校を活用してネット対応高校「N高等学校」を開校すると正式に発表した。うるま市と伊計自治会、同学園との間で30年の施設使用契約を8日に締結し、旧小中学校の改築工事が始まっている。来年4月の開校に向け、14日から生徒募集を開始した。

 N高は広域の単位制・通信制課程で卒業資格は高校普通科となる。授業やリポート提出をネットで行うのが特徴。通常科目だけでなく、各業界のプロフェッショナル講師によるプログラミングや文芸小説、ゲーム、アニメなど多彩な課外授業がネットで受けられる。
 学習参考書の出版社としての角川書店のノウハウなどを生かして大学進学を目指すカリキュラム授業や、ドワンゴのトップエンジニアが教えるプログラミング授業など、進学の一方で社会に出てすぐに役立つスキル養成の環境を用意する。
 ネットだけでなく各地方自治体と連携した農漁業、伝統工芸など職業体験を通して実務に触れる機会も提供する。市は体験学習の整備や宿泊学習ができるよう協力していく考えという。
 18日の「うるま祭り」(市具志川総合運動公園)の会場で「ニコニコ町会議」を開き、N高の学校説明ブースも設置する。