沖縄県内を含む全国の自衛隊施設48カ所で、国の暫定指針値を超える有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が検出された問題を巡り、玉城デニー知事は23日、取材に応じ「PFASが使用されない製品に切り替えて、安心安全な県民生活のためにも、自衛隊にはしっかり協力をしていただきたい」と述べた。
調査対象となったのは泡消火薬剤を希釈するための真水をためている消火用水槽で、県内では航空自衛隊那覇基地(那覇市)、海上自衛隊那覇航空基地(同)、空自知念分屯基地(南城市)から検出された。海自那覇航空基地では最大で暫定指針値の約7万倍の値が検出された。
玉城知事はどのような調査で検出されたのか詳細を注意深く見守る考えを示し「説明を聞いた上で、どのような改善を求めるのかについて、部局と意見調整したい」と述べた。
(池田哲平)