新沖振法施行、復帰50年式典…「やり残したという思いはない」西銘沖縄相が退任会見


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臨時閣議後の会見で退任を発表した西銘恒三郎沖縄担当相=10日、東京

 【東京】西銘恒三郎沖縄担当相は10日の臨時閣議後の会見で、退任を発表した。沖縄の日本復帰50年の節目に新たな沖縄振興特別措置法施行の陣頭指揮を取り、沖縄と東京の同時開催となった復帰式典にも関わった。西銘氏は「やり残したという思いはない。さわやかな気持ちだ」と約1年の歩みを振り返った。

 沖縄県関係・出身議員で大臣を務めたのは5人目。西銘氏は会見で、沖振法や跡地利用特別措置法、沖縄振興開発金融公庫法など沖縄関係法が2022年に一斉に改正時期を迎えたことを、「大きな山場だった」と振り返った。いずれも改正法が全会一致で可決され「ひとまずほっとしたという思いが強くあった」と頬を緩ませた。

 5月15日の復帰式典は「沖縄の一層の発展を祈る開催趣旨にふさわしい式典になった」とした。

 新たな沖縄振興に向けて、岸田文雄首相が「強い沖縄経済」の実現を掲げたことにも触れ、「具体的な戦略をビジョンとしてまとめた。新大臣の下で取り組まれることを期待する」と後任にバトンを継いだ。
(安里洋輔)