マーラン船に歓声 見学者「気持ちいい」


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マーラン船を見学する来訪者=17日、うるま市

 【うるま】うるま市教育委員会文化課は17、18の両日、マーラン船(希進丸)の船内見学会を開いた。市内外から大勢の人が見学に訪れ、普段の船とは違う木造船に乗って「気持ちいい」「珍しい」などと声を上げていた。

 マーラン船は戦前に国頭村や与那原などを往復した交易船で、今回見学したのは市無形民俗文化財(同船建造技術保持者)の越来治喜さんが造船した戦後初の帆船。通常は資料館の中で展示されているが、両日は実際に船を浮かべて船内に入って見学した。
 森根清さん(76)=うるま市=は「戦前は牛が港に並んでいたと祖父から聞いている。比謝川など西側にも行っていたそうだ」と話した。
 沖縄市から訪れた照屋寛信さん(68)は「木の船に乗るのは初めてだ。揺れを感じるが、次は走っているのに乗ってみたい」と話した。
 前川知子さん(32)=南風原町=は「越来さんの造った船に乗ってみたいと思い訪れた。展示していると、木の割れ目が開くと聞いて興味深かった」と話した。