「大浦湾守れ」 グリーンピース、児童と訴え


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 【辺野古問題取材班】名護市辺野古への新基地建設の反対運動と連携するため来沖している、国際環境保護団体グリーンピースのキャンペーン船「虹の戦士号」の船員14人とスタッフ約10人が7日、名護市瀬嵩の浜を訪れ、地元の小学生らと交流した。

 船員やスタッフらは子どもたちと一緒に、沖縄防衛局が設置したフロート(浮具)などがある大浦湾を背景に記念撮影。船員らが一文字ずつボードを持ち、「SAVE THE DUGONGS」「辺野古 大浦湾を海洋保護区に」などのメッセージを掲げた。
 交流では、船員のうちロッソ・フィリピーニさんが出身国イタリアに伝わる歌を披露し、楽しませた。フィリピーニさんは大浦湾を見て「本当にびっくりするぐらいきれいだ。子どもたちにこのきれいな海を見続けてほしい」と話した。政府が強行する新基地建設には「止めることができる。ここに基地を造るのは悲惨なことだ。理解できない」と訴えた。
 船員らと交流した名護市立小中一貫教育校「緑風学園」の上原寧央君(5年)と玉城結良君(同)はグリーンピースが撮影したビデオメッセージに「辺野古の海は大好きです」「辺野古の魚は大好きです」と率直な思いを寄せた。2人は「歌も歌ったりして面白かった」と交流を楽しんだ様子だった。

「SAVE THE DUGONGS」などのボードを掲げて記念撮影する船員や子どもたち=7日、名護市の瀬嵩の浜