魚のおいしさ普及へ 「伝道師」受講生、栄養や調理法学ぶ


この記事を書いた人 外間 聡子
さまざまな魚料理のノウハウを学んだ養成講座=10月29日、うるま市のうるみん

 【うるま】魚食の普及を草の根レベルで広める「お魚レシピ伝道師」養成講座(県など主催)が10月27~29日の日程で中部圏域を対象に開催された。沖縄、うるま市など中部圏域に住む参加者22人が、漁の風景を間近に見学したのをはじめ、座学、調理実習と、家庭で食される魚について学んだ。

 県が実施する「魚好きを育てる魚食復健プロジェクト」の一環で開催された。初日の27日には、読谷村の都屋漁港で漁体験が行われ、28日には座学として、魚の栄養について学んだ。3日間で本格的に魚を学ぶコースで、調理実習も4時間に及んだ。

 最終日の29日には、うるま市健康福祉センター「うるみん」で調理実習が行われた。講師は、国際中医薬膳師の仲本孝子さんで、イカ墨じゅうしぃなど6品の薬膳を取り入れた料理方法を直接伝授した。仲本さんは「魚と旬の沖縄野菜とコラボした薬膳をゆっくり、しっかりマスターして伝道師として活躍してほしい」と期待を込めた。

 恩納村仲泊で農山漁村生活研究会の会長を務める大黒志保さん(40)は「研究会では一番最年少なので、新しい発想のレシピを提案して村の特産の開拓をしたい。子どもたちにも魚の知識を読み聞かせを通して伝えたい」と話した。