辺野古承認取り消し是正、知事が「拒否」表明 16日にも国が提訴へ


この記事を書いた人 志良堂 仁
埋め立て承認取り消し処分を撤回するよう求める国交相からの是正指示について、拒否する考えを表明する翁長雄志知事=11日午後4時すぎ、県庁

 翁長雄志知事は11日午後4時、県庁で記者会見し、米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた知事の埋め立て承認の取り消し処分に対して石井啓一国土交通相が出した是正指示について、指示内容を拒否する考えを示した。同日付で回答文書を国交相に発送する。文書は回答期限の13日までに国交相に届く予定。知事が指示を拒否することを受け、国交相は週明けの16日にも県を相手取り、知事に代わって承認取り消し処分を撤回する代執行訴訟を提起する見通し。提訴から15日以内に口頭弁論が開かれる。

 記者会見で翁長知事は「政府の対応は団体自治、住民自治といった地方自治の本旨に照らしても極めて不当であり、今日の事態に至ったことは誠に遺憾だ」と述べた。その上で「県の承認取り消しは適法で正当だ。今後も辺野古に新基地を造らせない公約の実現に全力で取り組む」と述べた。【琉球新報電子版】