地域の課題 笑い交え 地域づくりフォーラム 彩橋中生徒が寸劇披露


この記事を書いた人 外間 聡子
うるま市の地域づくりについて考えを深める来場者=13日午後、うるま市民芸術劇場燈ホール

 【うるま】琉球新報移動編集局「うるまウイーク」の一環として13日開催された「地域づくりフォーラム」。市内4小中学校の児童生徒による個性的な発表と平田大一さんの講演が行われ、会場を訪れた人たちは市の現状を踏まえながら今後の課題や展望について考えを深めた。

 彩橋中学校の生徒らは、中学生の目線で捉えた市の現状や観光産業を、ユーモアある語り口の寸劇スタイルで披露し、場内の笑いを誘った。モズク産業について発表した平敷屋小の児童は「生産したモズクのほとんどが本土への出荷で、地元での消費が少ないのが課題だ」などと述べた。

 「地域は夢の宝箱!~うるまで拓(ひら)く人と地域と未来の話~」と題した平田さんの講演では、「今ある素材をどう活用するか、発想の視点をどう変えるかが大事だ」とし、自身が関わってきた事例を紹介した。大人と子どもが一緒に取り組むまちづくりを提言し、「大人と子どもが対等な関係を築くことが重要になる」と話した。

 会場を訪れた川辺貢さん(62)は、「子どもたちの純粋な思いに刺激を受けた。大人としてきちんと応えなければならないという気持ちになった」と語った。