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オスプレイ、事故率突出 アフガン配備機、90時間に1件発生

 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】米海兵隊がアフガニスタンに配備している垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの2010~12米会計年度までのクラスA~Dの事故が90.4時間に1件発生していることが分かった。同国に配備された海兵隊の全航空機による事故の発生は3746.8時間に1件の割合にとどまっており、オスプレイの事故割合は約40倍と突出している。

 10万飛行時間当たりで換算すれば事故発生率は全航空機の26.69件に対し、オスプレイは1105.56件となる。オスプレイの安全性に対する懸念が払拭(ふっしょく)されていない中、他の米軍機と比べて事故が多発している実態が明らかになった。海軍安全センターが10日までに同国での海兵隊航空機に関する事故報告書を公開した。
 報告書によると、アフガニスタンでのオスプレイの飛行時間は計723.6時間。同じ輸送機のCH53Eが1万9480.7時間、CH53Dが5630.5時間となっているのに対し、海兵隊の主力輸送機であるオスプレイの飛行時間が極端に少ないことも明らかになった。
 アフガンで発生したオスプレイのクラスA~Dの事故は全部で8件。被害規模が最も重大な「クラスA」(200万ドル以上の損害や死者)が1件、ドライブシステムの損傷などクラスC(5万ドル以上、50万ドル未満の損害や致命的でないけが人が発生)が7件だった。事故の種類は兵員による損害が4件、整備によるものが2件、出力低下が1件、「ハードランディング(激しい衝撃を伴う着陸)」が1件だった。
 オスプレイ以外では沖縄国際大学に墜落したヘリコプターと同型機のCH53D大型輸送ヘリが938.4時間に1件、米軍普天間飛行場にも配備されているCH53Eが2435.0時間に1件、F18戦闘機が3837.5時間に1件の割合で事故が発生している。また10万飛行時間当たりの事故の発生率はCH53Dが106.56件、CH53Eが41.07件、F18が26.06件となっている。米国防研究所(IDA)でオスプレイの主任分析官を務めたレックス・リボロ氏は琉球新報に対し、「平時の運用では素晴らしい航空機だが、戦闘下では実用性が厳しく制限されてしまう」と指摘した。
英文へ→Osprey accidents in Afghanistan conspicuously high at one per 90 flight hours