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濁り確認も「基準内」 那覇空港監視委、予定地外に危惧種

 沖縄総合事務局による那覇空港滑走路増設事業の第5回環境監視委員会(会長・土屋誠琉球大名誉教授)が14日、那覇市内で開かれた。事務局は昨年11月17日に翁長雄志知事から提出された環境保全措置要求に対し、貴重種とされるナンゴクワセオバナの保全措置を講ずることなどを報告した。工事予定地外の干潟域でユウカゲハマグリ(環境省絶滅危惧II類)も確認され「モニタリングで注視したい」と説明した。

 事務局は昨年春と夏に行った事後調査、環境監視調査で、周辺海域での水の濁りや泥の堆積などが確認されたが、基準値内だったことなどで「工事による影響はみられなかった」と結論づけた。
 水の濁りについては「監視基準は満たしている。河川水の影響が考えられる」と説明。泥の堆積は一定量を超えたのが6度あったが、除去作業による生物への影響を避けるため泥は除去しなかった。
 移植したサンゴは小型サンゴが生残率62~90%で推移していることなどが報告された。委員からは「移植サンゴが繁殖する可能性にも注意して調査を続けてほしい」などと要望した。
 事務局は昨年夏の連絡誘導路取り付け部の工事で、オオハマボウ群落とクサトベラ群落が消失したことも報告し「環境影響評価書で想定済み」と説明した。



琉球新報